「被災者枠」で高速道路を無料で使わせてもらった

June 29, 2011 – 11:38 pm

昨日、高速道路を利用して東京にでかけてきた。その際、6月20日から東日本大震災の支援のために実施されている無料措置を活用させてもらった。自宅近くのICから東京までの料金3,000円、往復で6,000円の高速料金が無料扱いとなった。随分助かった。

無料措置の対象: NEXCO東日本のHPには次のように書かれている:

東日本大震災による被災者支援、当面の復旧・復興支援のため、東北地方(水戸エリアの常磐道を含む)を発着とする被災者および原発事故による避難者、中型車・大型車・特大車の利用につきましては、・・・・無料となります。

普通車を利用している私たちは地方自治体から被災証明書を発行してもらうと、被災者枠で無料になる。

無料となった高速料金は税金から払われるということで、安易に「被災者認定」をしてもらうのもいかがなものかと思った。しかし、だ。地震でかなりの被害を蒙ったものとして、「被災者」として取り扱っていただいてもいいだろうということで、この制度を活用させて頂くことにした。

無料措置通行の目的は?: この無料化措置が開始される一方、リーマンショック後の景気対策として行われていた「休日上限1000円」のほうは終了する。今回の無料化措置、リーマンショックの景気対策を大震災被災地復旧のため景気対策に振り向けたものと理解できる。

以前、「高速道路無料化はいい政策なんじゃない!」なんてエントリーを書いたことがある。そこで、私は、我が国の貴重なインフラである高速道路を広く国民に(無料で)開放すべし、ということを主張した。高速道路の無料化による経済効果が期待できると考えられるからだ。

そういう意味で、被災者に限らず、無料化措置を拡充すればよいのでは、と思う。

実際に走ってみると: 普段に比べて高速道路が混んでいるように感じた。東京からの帰り、夜8時~9時の間に高速道路を利用したが、かなりの数の大型トラックが走っていた。中型車・大型車・特大車の利用に関しては、被災証明などが不用だ。普段は、一般道を走る車両も高速道路を利用したに違いない。

車両の多さから考えて、この無料化措置、大震災被災地復旧・復興のために役立っているのではないかと思った。普通車も「被災証明」なしで無料にすれば、もっと効果があがる。是非、そうして欲しいものだ。

若干の疑問: まったく疑問がないわけでもない。この無料化措置の恩恵を受けるためには、ETCレーンではなく、一般レーンを利用しなくてはならない。

高速のゲート、入り口、で簡単な「手続き」をすることが必要だ。このため、高速道路の入口・出口で渋滞が発生することもある。極端なときには、数キロにわたって渋滞となることもある。渋滞の発生は、この無料措置の効果を半減させてしてしまう。考えねばなるまい。

それはそれとして、もうひとつ。ETCレーンを利用した場合に受けることのできる割引き、例えば「通勤割引」とか「夜間割引」などは、どうなっているのだろう。利用者側にとっては、無料になれば、割引制度があろうとなかろうと関係ない。

しかし、だ。無料化した際の通行料金は国が税金で払う。国がNEXCOに払う料金は、「通勤割引」とか「夜間割引」で安くなったものが適用されるべきだ。
そのあたり、どのようになっているのだろう。少なくとも、出口で表示される料金は、「料金別納」で割引なしの「普通の料金」となっている。

もし、割引なしの料金をNEXCOが受け取っているとしたら変な話だ。取りすぎだ。

NEXCOが、震災地復旧・復興に協力して格安の「特別」料金を国に請求していれば、あまり評判のよろしくないNEXCO、国民からの評判がかなり良くなるのではと思うのだが、いかがだろう。・・・いらぬお世話かな?


Post a Comment