福島第一事故による放射線被曝をどう考えればよいか(その1)
April 17, 2011 – 8:38 pm福島第一原子力発電所の事故により周辺環境が放射能に汚染され、放射線による健康影響をどのように考えればよいのか、ということについて関心が高まっている。30年以上も前になるが、原子力発電所から放出される放射能にたいする被曝評価に係わる仕事に従事していた経験を持っている。こうした経験から、一般の方々に、放射線被曝をどのように捉えるべきか、何か伝えるべきではないか、と事故発生以来、考えてきた。
今回の福島第一の事故で、私の周辺の方々から、事故に伴い報道される放射線の量は「安全ですか、危険ですか?」と質問を受けることが多い。この問いに応えるには、まず、放射線とはどのようなものか、被曝により健康影響はどのように現われるものなのか、について説明することが必要なのではないか、と思う。ところが、このあたりをきちんと説明しようとすると、結構大変というのが実感だ。 (続きを読む)