スペイン旅行(帰国後感想編 2) Car Rental
July 16, 2016 – 1:18 pm今回の旅行、レンタカーでのアンダルシア地方巡りが中心。このエントリーでは、レンタカーに纏わる顛末を書いておいた。
マラガ空港に6月19日朝、到着すると、早速Hertzの窓口で手続き。6日後の6月25日には無事返却。今回のCar Rentalに要した費用は、保険料などを含み、総額で 70,635円。この費用、かなり高額とも思わなくもないが、不慣れな地で、車を運転するという高リスクな計画を考えると当然の出費と理解。
今回のCar Rental の挑戦でちょっとした自信もついた。またどこかヨーロッパの地でドライブ旅行を計画できればと思った次第。
25年ぶりの海外でのレンタカー:
私にとっては、海外でレンタカーするのは25年前のギリシャ旅行以来。ギリシャ旅行のときのレンタカー、どんな手続きをしたのか全くといいほど記憶がない。ただ憶えているのは、アテネで見かけた地元のレンタカー業者と契約したことぐらい。
たとえ、ギリシャ旅行のときの手続きを憶えていたとしても、25年も経てば、その仕組み自体も変わっていることだってある。今回のCar Rental、全く何も知らないところからヨーロッパのレンタカーの仕組みを調査することから開始し、ドライブ旅行を組み立てた。
加えて、ここ25年間、左ハンドルの車を運転した経験もない。ギリシャ旅行の時代にはマニュアル車を運転していたのだが、ここ20年はAT車の運転しかしたこともない。さらに、ヨーロッパの交通ルールがどうだったのか、記憶のかなただ。あれこれ考えると、65歳以上の高齢者の仲間入りをした今、「未知の」スペインでレンタカーをするというのは、かなりの高リスク。事故でも起こしたら、さんざん批難されること請け合い。かなり無謀なこと、よく言っても「冒険」的な試みだったように思う。
レンタカー会社はHertzを選択:
「冒険」的な旅行をするために私が選択したレンタカー会社は、大手のHertzだ。選択の理由は、長年ヨーロッパに在住している知人のひとこと、「Hertzだと何か起きたら代わりの車を持ってきてくれるよ」という一言。サービスの中身も十分には理解していなかったのだが、かなり信頼している知人だったこともあり、Hertzを選択。日本出発の3日前に予約しておいた。
実は、Hertzと契約する前にバルセロナ―マラガ間の航空チケットを購入したときに、LCCの航空会社Vuelingが勧めていた地元のレンタカー会社に予約していた。かなり割安だったのだ、Web上のこのレンタカー会社の評判がすこぶる悪いことを知った。多少、割高であっても、「信用できる」というか「実績のある」レンタカー会社がいいのではないか、ということでレンタカー会社を変更したのだった。
日本のHertz予約センターで予約をした。予約の際に、私の希望は、「コンパクト(4-5ドア)、オートマチック」。ヨーロッパでは、レンタカーの大部分はマニュアル車が占めているようで、オートマチックという条件で、車種がかなり限られてしまった。
結局、希望に合致する車種クラスとしては、HertzのランクでE。Hyndai i30 Auto、相当ということになった。予約時に提示されたレンタル料金は以下:
レンタル基本料金 50.44 EUR × 5日間 252.20 EUR その他料金 ロケーションサービス料 40.44 EUR 合計額(税別) 292.64 EUR
Hertzの料金の特徴としてレンタル基本料に車両損害補償制度などの保険料が含まれている。この保険の対象は、対人・対物に対する補償と理解していいようだ。
マラガ空港でのレンタル契約とレント料金:
バルセロナからマラガ空港に着くと、到着ロビー内のCar Rentalの表示を目印にレンタカー会社の窓口をさがすことができる。今回の旅行でレンタカーを予約したHertz、その他Avisなど大手のレンタカー会社が空港到着ロビー内に窓口を持っており、容易にHertzの窓口にたどり着く。
(写真: マラガ HERTZ 窓口)
マラガ空港がアンダルシアの玄関ということもあり、レンタカーの利用者は多い。窓口なども整備されており、使いやすい。到着時、2,3人くらいの列ができていたが、そんなに待つこともなく手続きを開始することができた。
まず、追加オプションとなっている任意保険 Super Cover(35.60 EUR / 1日)、そして Premium Emergency Roadside Service( 7.26EUR/日)を依頼。これで、All Riskを対象とする保険を取得したはず。担当者から傷害保険も勧められたが、これは海外旅行保険でカバーされているので除外。
結果、5日間(延べ日)のレント料金は、総額で、506.94 EUR、これに21%の税金を加えて総額、613.40 EURということで決着。車を返却し、帰国した後に確認した話になってしまうが、ちょうどイギリスのEU離脱騒ぎもありEuroのレートと為替手数料の合算額が約115円/EURと安く。それで支払い金額は日本円で70,635円ということになった。
これで契約は滞りなく完了、と思ったのであるが、いざ車の鍵を受け取る段階でトラブルが発生。
私が差し出したクレジットカード(VISA)が信用情報のチェックで引っかかるので、ほかのクレジットカードを求められた。どうも、Hertzの契約している信用照会会社が、私のクレジットカードを不適と判断したようだ。Visa debitは手元にあったが、これは受け付けられないというのだ。
ここで契約が成立しないと、今回の旅行計画はスタートで頓挫してしまう。Hertz側の担当者とやりとりを10分程度。最終的には、Hertz担当者が直接VISAに私のクレジットカードを照会。問題がないということを確認して、一見落着。車のキーを受け取ることができた。
この種のトラブルは、40年前に初めてVisaカードを取得して以来、経験したことのないもの。海外旅行に際しては、カード会社と連絡のとれる状態にしておくこと、さらには予備のクレジットカード(debitではないカード)を準備しておくことが必要なのではないか、と思った次第。
レントした車はFiat 500 AUTO:
マラガ空港のターミナルビルから直接アクセス可能な地下に大きな配車場があった。車の鍵を受け取ったときに教えられた駐車場番号をさがし、レンタカーの駐車位置にたどり着く。
日本で予約した際には、車種はHyndai i30 Auto相当ということになっていた。韓国車の安全性に疑問を持っていたこともあり、異なるモデルになればと思っていたのだが、幸い、割り振られた車はFiat-500 AUTO。予想以上の車ということ、そして走行距離が15,000Kmと比較的新しいこともあり大満足。
写真は、今回割り振られたFIAT。レンタカー配車場で車の操作方法を確認しているところ。エンジンの起動、サイドブレーキがともにボタン操作、ヘッドライトの操作はダッシュボード上のボタンで方向指示レバーとは別位置などなど操作方法の確認に、それなりの時間を要した。
その他、ガソリンの給油口の構造が異なるなど、日本国内では経験したことのない違いがあることも理解した。海外でレンタカーする際は、現地の車の構造がどうなっているか少しは知識を持つことも必要と納得。
車の返却:
幸いにも、延べ6日間の間、事故もなくドライブ旅行は終了。出庫した配車場と同じところに、予定時間前に返却した。
返却前には、当然のことながら、空港の近くのガソリンスタンドで満タンにし、返却。空港の返却場所を探すのに多少の不安はあったが、Car Rental Returnなる標識を確認しながら配車場に。
配車場のHertz事務所に、鍵と書類を提出すると、Super Coverと呼ばれる任意保険をかけていたこともあり、車の確認もすることなく、返却終了となった。