気になったニュース: 欧州にフランスの核の傘?!

March 6, 2025 – 11:02 am

日経電子版(3/6 6:27配信)に「仏マクロン大統領、核の傘『欧州に拡大』 議論入り表明」という記事がでていた。

この記事のリード文を以下に転載:

フランスのマクロン大統領は5日、フランスが保有する核兵器による抑止力の対象を欧州の同盟国に広げるための議論に入るとの意向を表明した。仏国民に向けたロシアのウクライナ侵略や防衛強化に関するテレビ演説で語った。

物騒なことを言うようだが、最もコストパフォーマンスのいい軍備は核兵器の配備であることにまちがいない。弱小国が大国に対抗できる唯一の可能な抑止は核武装といっても過言ではない。

北朝鮮が核兵器を所有し、維持することに固執するのは、これが弱者の最も強力な武器、抑止力になることを知っているからだ。これを手放してしまうと、強大国に翻弄されてしまうのは明らかだ。

ロシアからの侵攻を受けているウクライナは世界第3位の核保有国であった。核兵器をCTR(協力的脅威削減)プログラムのもと放棄してしまっまって以来、ロシアの脅しに対抗する手段はなくなった。アメリカが軍事支援を停止してしまうと、陥落してしまうのは目にみえている。

ロシアに接するヨーロッパ諸国についても、こうした事態を考えざるを得ない。ここで登場したのが、フランスの核だ。マクロンが核の傘を欧州に拡大するというのには、現在の情勢を鑑みるとき、ひとつの解にちがいない。

理想を空想するだけでは、平和は維持できない。ロシアのウクライナの侵攻という現実を経験した今、平和を保つための現実的手段を模索しなければならない。

我が国は、アメリカの核の傘のもとにあるといわれるが、アメリカの気分ひとつで、この保障はなくなってしまう。

マクロンの演説は、様々なことを想起させる。
 


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