Webアクセス解析ツール、ひとまず完成

January 28, 2009 – 9:29 pm

もう20日もまえに「PHPによる自前のWeb解析ツール作成を検討」という記事を書いた。それ以来、少しずつ作業を進め、やっとツールを完成することができた。若干、不満は残るが、それなりに便利なツールになったのではと思っている。今回作成したツールについて、アクセス状況を表示する画面の構成を中心に、その機能を紹介してみようと思う。

アクセス情報のブラウザ画面への表示機能: 上述した最初の記事では、get-access()なる関数をブログのサイドバーに配置し、アクセス情報を取得、そして取得したデータはDB(MySQL)上に書き込むところまで紹介した。今回完了したのは、DB上に書き込まれているアクセス情報を、一定の加工を施して、ブラウザ上に表示する機能だ。このツール、次のふたつの画面から構成される;

画面1:過去24時間のアクセス状況一覧の表示画面(AccessRecord.php)
画面2:「画面1」に表示されたWebへの「Visitor」について、このツール設置以   降のアクセス履歴をまとめる表示画面

以下、それぞれの画面への表示情報について説明をしてみよう。

アクセス状況一覧表示画面: 下図に示すのが、アクセス状況一覧画面だ。1枚の画面に最も新しいアクセスから時間をさかのぼって20(ユニーク)アクセスまで表示する。それ以前のアクセスについては、画面最下部に配置しているページ番号をクリックすることにより表示させることができる。

accessrecord

この図の最上部、「Yama’s Memorandum」というのは、解析の対象とする当ブログのタイトルだ。この文字はブログのTopページにリンクが張られている。その下段、「Access Records in Last 24 Hours(87)」となっている部分の括弧内の数字が、この画面を開いた時点までの24時間にブログにアクセスした「ユニークアクセス」の数を示している。

図の第2カラム(Visitor’s Host Name)は、VisitorのHost Nameである。このHost NameはIP-AddressからDNSへの問い合わせにより取得している。但し、取得できなかった(DNSで逆引きできなかった)ものについては、Host Nameに代えてIP-Addressを表示する。

次の第3カラム(Visit Time)は、アクセス時間が表示されている。このアクセス時間はブログを配置しているサーバ上の時間をとっている。

そして、第4カラム(Page Title Accessed)には(最初に)アクセスしたブログページのタイトルを表示している。このタイトルは、ブログの該当ページにリンクが張られている。

第5カラム(Page Views)は開いたブログページの数、そして第6カラム(Count Visits)はこの解析ツールの設置開始から当該Visitor(Host Name)がブログにアクセスしたトータルの回数を示している。図中5行目に示されているアクセスを例とすると、Host Name: p2240-・・・・.gunma.oc.ne.jpが「NHK教育TV・・・・」のページにアクセスし、全体で3つのページが開かれていること、そしてこれは当ブログへの5回目のアクセスであることが分かる。

アクセス履歴表示画面: 上述の「アクセス状況一覧画面」の1カラム目の数字(アクセスの新しいものから付与された順番)をクリックすると、このアクセスの主体(Host Name)がこのブログにアクセスした履歴を示す画面に移動する。下図は、「9」をクリックし得られた画面である:

 accesshistory

この画面から、このHost Name:i220-221-・・・・.ap.plala.or.jpは、3回にわたって、このブログにアクセスしている。まず、1月20日に、第一回目のアクセス、ここでは、「Received-SPF none」を検索キーワードとして検索エンジンgoogleを通じて、「送信ドメイン認証SPFって何だ?」というページを開いたのち、「メールサーバ・・・・」ページを開いている。その後、1月27日、28日に直接(検索エンジンを経由することなく)、「送信ドメイン・・・・」ページにアクセスしていることが分かる。第一回目のアクセス時に、このVisitorがブログページを登録し、その後2度にわたって、同一のページにアクセスしていると推測できる。(注:RSS経由でアクセスされた場合も、Refferer、Keywordsの欄がnoneとなる。)

この表示画面のRefferer欄に示された検索エンジンのサイト名は、Visitorが検索時に見た「検索結果画面」にリンクが張られており、Keywords欄の検索キーワードでヒットした様子(順位など)を確認することもできる。

しばらく、この解析ツールを使用してみて、改善すべき点が現れた時点で、改良を施す予定だ。


  1. 3 Responses to “Webアクセス解析ツール、ひとまず完成”

  2. Yahooは古くから使われている検索エンジンです。

    By 検索エンジン on May 11, 2016

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  2. Oct 13, 2009: 我がWebサーバーが「攻撃」されたようだ! | Yama's Memorandum
  3. Sep 3, 2010: SQL: SELECT文におけるWHERE句とHAVING句 | Yama's Memorandum

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