老後一人暮らしの備え: 遺族厚生年金計算用ツールの作成
November 12, 2020 – 6:50 pm私のような年金生活者にとって、年金の受給が唯一の生活の支え。安定して、今後も、年金が受給できることが最大の願いだ。
年金生活をする老夫婦の所帯にとっては、夫婦ふたりの年金受給額の合計が所帯収入となる。これにより、なんとか生計をなりたたせている。
しかし、だ。好むと好まざるにかかわらず、どちらかが先に亡くなり、ひとり暮らしに移行するときを迎える。これが転機、当然のことながら、所帯収入は少なくなる。一人暮らしに向けての備えをするうえで、受給年金額がどのように変化するかをあらかじめ知っておくことが必要。
一人暮らしに移行すると、厚生年金受給額の少ない妻は、それまで受給していたね金に加え「遺族厚生年金」を受給する。
ここで問題は、この「遺族厚生年金」をどの程度受給できることになるか。多少の助けになればということで、簡単な計算ツールを作ったのでアップしておいた。
遺族厚生年金の計算方法:
日経に「妻の老後一人暮らしに備え -遺族年金や繰り下げ活用-」とタイトルされた記事がある。
このなかに、夫婦とも厚生年金の受給しているときの「遺族厚生年金」の計算方法が次のように紹介されている。(以下、転載)
妻が受け取る遺族厚生年金額は(1)妻の厚生年金(2)夫の厚生年金の4分の3(3)夫の厚生年金の2分の1と妻の厚生年金の2分の1の合計のうち、最も大きい金額から妻の厚生年金額を引いて算出する。
計算ツールの作成:
上述の日経記事に示された計算方法に基づき作成計算ツールを作成しておいた。
以下、日経記事に例として示された厚生年金受給例をデフォルト値(老齢基礎年金は夫婦とも60,000円と仮定)としたものを示した。[計算]ボタンを押下すると妻が受け取る加算額として受け取る遺族厚生年金と、年金額が表示される。
夫婦の受給している厚生年金、老齢基礎年金をそれぞれ入力し、[計算]ボタンを押下すると、それに相応する年金額が計算・出力される。
夫の年金額 妻の年金額 厚生年金額 老齢基礎年金 合計年金額 – –
以下、参考に計算ツールのソースを添付しておいた:
HTML ソース:
<script src="/scripts/pension_calc.js"></script> <table border="0"> <tbody id="kokuho"> <tr> <td></td> <td> 夫の年金額 </td> <td> 妻の年金額 </td> </tr> <tr> <td> 厚生年金額 </td> <td><input type="number" value="120000" style="text-align: right;" /></td> <td><input type="number" value="40000" style="text-align: right;"/></td> </tr> <tr> <td> 老齢基礎年金 </td> <td><input type="number" value="60000"" style="text-align: right;"/></td> <td><input type="number" value="60000" style="text-align: right;"/></td> </tr> <tr> <td> 合計年金額 </td> <td align="right"> - </td> <td align="right"> - </td> </tr> <tr> <td></td> <td></td> <td align="right"><button type="button" onclick="change()"> 計 算 </button></td> </tr> </tbody> </table> <div id="result" style="margin-left: 130px"; > <br></br> </div>
JavaScript: Pension_calc.js ソース:
function change() { kokuho = document.getElementById("kokuho") val = [] // get value from input cell for (i=0; i<4; i++) { cell = kokuho.getElementsByTagName("input") val[i] = Number(cell[i].value) } //kokuho_td = kokuho.getElementsByTagName("td") total1 = val[0] + val[2] total2 = val[1] + val[3] kokuho_td = kokuho.getElementsByTagName("td") kokuho_td[10].innerHTML = total1.toLocaleString() kokuho_td[11].innerHTML = total2.toLocaleString() case01 = val[1] case02 = val[0] * 3./4. case03 = (val[0] + val[1])/2. result = Math.max( case01, case02, case03 ) result_izoku = result - val[1] result_total = result + val[3] //-- output result str_tbl1 = "<table><tr><td>遺族年金額 : </td><td align='right'>" str_tbl2 = "円</td></tr><tr><td>遺族受取年金額 : </td><td align='right'>" str_tbl3 = "円</td></tr></table>" result_izoku_str = result_izoku.toLocaleString() result_total_str = result_total.toLocaleString() str_out = str_tbl1 + result_izoku_str + str_tbl2 + result_total_str + str_tbl3 out_area = document.getElementById("result") out_area.innerHTML = str_out; }