気になったニュース: 「静かな退職」だって?

January 14, 2023 – 10:41 am

不思議で気になる日経の記事を読んだ。

アメリカではコロナ後「仕事への熱意が低く最低限の仕事しかしない『静かな退職』ブームが広がっている」という記事だ。

この記事、日経電子版(1月14日6:45配信)に掲載の「米男性の労働、年16時間短く コロナで『静かな退職』」と題するもの。記事のリード文を以下、転載:

米国で自発的に労働時間を減らす動きが出ていることが米大学の研究でわかった。25歳~39歳の男性が自発的に労働時間を年16時間減らした。米国では新型コロナウイルス禍に伴い、仕事への熱意が低く最低限の仕事しかしない「静かな退職」ブームが広がっており、労働時間の短縮につながっているようだ。

少し前になるが、FIREと呼ばれるライフスタイルが注目されていた。FIREというのは Financial Independence, Retire Early movement の略で、一言でいうと「さっさと金を貯めて遊んでても生活できる条件を整えて早期退職しよう」というものだったように思う。私のような怠け者にとっては、憧れのライフスタイルではあるが、これを実現するには、十分な貯蓄そして十分な投資能力が必要ということを考えると、とても私には達成できるようには思えなかった。

うえに紹介した日系記事の「静かな退職」ブームというものと殆ど同じながれのように思うのであるが、「仕事への熱意」がなく「最低限の仕事」しかしないというのであるから、FIREのようなライフスタイルの前提となる「貯蓄」をいつやるのか疑問だ。悪くいえば、その日暮らしの生活で、困難に直面したら誰かに寄生するという単なる怠け者が増えているのではと思ってしまう。

健全な社会が成立するには、国民が働く意欲を失なわない国、システムでなくてはならない。コロナ騒ぎのなかでやたらに金のバラマキが行われ、労働意欲そのものを削ぐようなことはあってはならない。
 


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