気になったニュース: アベノミクス「デフレ時代の禁じ手」財政に節度を

October 16, 2025 – 11:52 am

自民党総裁に高市早苗となって1ドル150円超えと円高が進んでいる。予想していたとはいえ、我々高齢の年金生活者にとっては、ハイパーインフレへの恐怖はつのる。

日経電子版(10/16 配信)で、幸田真音氏へのインタビュー記事「アベノミクス『デフレ時代の禁じ手』財政に節度を」を読んだ。実に、現在の危機について正面から解説されていると思い、メモしておいた。

特に、「声高な積極財政は自殺行為」とタイトルされている部分は大切なことが述べられているように思った。以下、注目したところを転載(特段の許可なし)しておいた:

――積極財政やアベノミクスを継承するという高市氏の政策が今後の国債市場や政府の財政運営にどのような影響を与えると考えていますか。

「『責任ある積極財政』の『責任』の根拠を明確に示さないと、財政規律は緩む一方だ。膨大な債務残高を抱えるなか、声高に積極財政を唱えるのは自殺行為に近い。国債市場で金利が急騰しないよう、節度ある歳出管理と財政規律を守る姿勢は常に求められる」

「アベノミクスはあくまでデフレ時代の禁じ手だった。日銀の独立性を損ない、バランスシートを極端に膨張させ、株高と円安をもたらした。輸出産業には恵みの雨となったが、いま国民を苦しめている物価高は円安が大きな要因だ。功罪を検証せず安易に継承することは間違いだ」

物価高対策を急がねばという声は大きい。しかし、物価高対策として、消費税減税とか給付金バラマキを行うといった政策は、現在の物価高を沈静するどころか、火に油を注ぐようなものだ。上述したインタビュー記事でも指摘されているように、「国民を苦しめている物価高は円安が大きな要因」という疑う余地もない事実を直視することこそ重要だ。

財政規律を強化し、ハイパーインフレへの流れを断ち切らねばならない。
 


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