気になったニュース: ニューヨークのような大都市では暮らせない!
November 5, 2025 – 2:27 pm世界の大都市での生活は不可能になってきているのかもしれない。
1週間前、ひさしぶりに東京にでかけ、一泊した。二人で8,000円と格安の「ホテル」に宿をとった。朝食をドトールでとった。ここで見たのは、我々と同年代の「高齢者」が通勤前に足早に朝食をとる姿だ。日常的な風景のように思えた。
変な言い方になるのかもしれないが、そこに、日本の貧困状態を見たように感じた。東京のような大都市で生活する大変さだ。田舎暮らしをする後期高齢者の偏見かもしれない。東京という大都市で、ぎりぎりで生活をする人々。
今日、ニューヨーク市長選が行われているようだが、急進左派の民主社会主義者のゾーラン・マムダニがリードしているようだ。世界の中心ともいえるニューヨーク市に急進左派の市長が生まれようとしているのは尋常な話ではない。
ニューヨークの一般市民の生活が立ち行かなくなっているというのである。
日経電子版(11/4配信)に「『暮らせない』ニューヨーク、東京比で家賃6倍・殺人6倍 4日に市長選」とタイトルされた記事がでている。この記事によれば、
- ワンベッドの家賃51万円 東京の1LDKの約6倍に相当する水準
- 相対的貧困率は全米平均の2倍
- 重犯罪は高水準が続き、人口10万人あたりの殺人発生件数は4.5件、レイプは20.6件とそれぞれ東京と比べて6倍、5倍に上る。傷害や不同意性交も増加傾向にある。
という状況のようだ。
こういう状況を背景に、急進左派の候補は、「富裕層への課税強化、家賃凍結、市営バスの無料化、市営食品店の設置といった政策を掲げ」ているという。大都市、ニューヨークでは、もはや「生活できない」状況が生まれていることのようだ。
翻って、わが東京はどうか?ニューヨークよりましな状況のように思うが、早晩、同じような状況になるのではないかと思ってしまう。私が、ドトールで見た「高齢」労働者の朝食をとる様子は、ニューヨークで起きている事態を想起させる。
考えすぎ? そうでもないように思うが・・。