Archive for the ‘読書・読後感’ Category



牧野淳一郎著 「原発事故と科学的方法」を読んでみた

Wednesday, June 4th, 2014

近所の公立図書館で本書を見つけた。「科学的方法」がタイトルに掲げられているのに惹かれ、読んで見ることにした。
本書から、原子力の専門家ではないものの、理論天文学の一線で活躍する科学者・研究者である著者が福島第一事故のさなか、どのようにふるまい、どのように考えたのかを知ることができた。非常に興味深かかった。
本書は、我々に、これまで経験したこともない原発事故のさなか、限られた情報から、正しく事態を把握し、自ら意思決定するには、何が必要だったのか?そうした事態において、「科学的な方法」の役割とはなにかを考えさせてくれる。 (続きを読む)



「中西リスク学」にみる線量限度(年間1ミリシーベルト)の根拠

Thursday, May 1st, 2014

中西準子著の「原発事故と放射線リスク学」(本ブログでは「中西リスク学」と呼んでいる)をゆっくり時間をかけて読んでいるところだ。前回は、「空間線量(率)」について多少調べたことを書いた。
今回は、ICRPが線量限度としている「年間一ミリシーベルト」についてだ。どうも、中西リスク学のこの値についての説明、議論がよく分からない。調べてみようと思っているのだが、今回は、手元に資料もないので「中西リスク学」で書かれていることをメモするのにとどめた。 (続きを読む)



中西準子著 「原発事故と放射線のリスク学」を読んでみた

Sunday, April 6th, 2014

ちょうど福島第一原発事故から3年たった。それに合わせるように本書が出版された。著者は環境リスク学で有名な中西準子。早速購入し、読んでみた。

中西準子の著作を手にするのは、私にとっては、初めてだ。不思議なことに、いつも利用させてもらっている近所の公立の図書館には彼女の著作が一冊も納められていない。そういうこともあり、これまで環境リスクの第一人者といわれる中西準子について断片的な知識しか持ち合わせていなかった。この機会に、彼女の環境リスク研究について、そしてそれをベースにして放射線リスクがどのように扱かわれるのかを知ろうということで、自ら購入し、読んでみることにした。 (続きを読む)



佐藤康雄著 「放射能拡散予測システムSPEEDI ―なぜ活かされなかったか」を読んでみた

Thursday, March 27th, 2014

福島原発事故においては、原発事故時に住民を避難・誘導するためのシステムSPEEDIが期待された役割を果たすことができなかった。何故、肝心な事故発生時にSPEEDIは役にたたなかったのか?さまざまな見解があるようだ。
近所の公立の図書館で本書を見かけた。気象学の研究者・専門家である著者がこのSPEEDIというシステムの問題・課題をどのよう議論しているのか。興味を持った。一読してみることにした。 (続きを読む)



黒古一夫著 「文学者の『核・フクシマ論』」を読んでみた

Tuesday, March 25th, 2014

福島原発事故後さまざまな立場で核・原発に関わる主張がなされている。本書もそのひとつだ。
本書では、著名な3人の文学者、吉本隆明、大江健三郎、村上春樹3人の福島原発事故に対する態度・主張について評論・議論している。
吉本、村上に対しては、著者の反核・反原発の立場から強く批判する一方、大江の従来からの反核、反原発の思想、そして福島事故後の行動に対して賛辞を送る。 (続きを読む)