3年前のニュース: 食品中の放射能影響評価を修正??

October 28, 2014 – 10:35 am

3年前の今日(2011年10月28日(金))放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いた原子力問題関連ニュース:

食品に含まれた放射性物質が健康に与える影響について内閣府の食品安全委員会は生涯の累積線量100ミリシーベルトとする評価をまとめました。また、これまで委員会では外部被ばくと内部被ばくを合わせて100ミリシーベルトとするとしていましたが、今回の発表から内部被ばくのみの影響を評価すると修正しました。


このニュース、前日(2011年10月27日)に示された「食品安全委員会委員長談話 ~食品に含まれる放射性物質の食品健康影響評価について~」に対応するもののようだ。

放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A」の問4(食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価」では、将来的な影響や、内部被ばくと外部被ばくを通じた全体的な健康影響が考慮されたのですか?)に対する回答においても、この委員長談話と同様な考えを見ることができる。

これらの資料をながめてみると、どうも食品安全委員会は「つじつま合わせ」の評価をしているとの印象を受けてしまう。このニュースが発信されたのは、福島第一事故の発生から半年ちょっとたった頃、食品中の放射性物質に対する評価は、国民のなかでホットな話題でかなり注目されるものだった。この時期に、こうした不可解な見解、そして「新基準」が示されたのは、3年経った今考えてみると不思議な感じがする。

この動き、食品安全委員会の信頼を損なうようなものだったのではと思ってしまう・・・。

関連資料(リンク):「食品中の放射性物質の新たな基準値」(平成24年4月1日施行)

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