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多田 将著 「放射線について考えよう。」を読んでみた

Friday, November 9th, 2018

近所の公営図書館で本書を見かけ、読んでみた。

本書を読むことにした動機は、以下だ。

まず、本書の初版(第一刷発行)が2018年8月21日と、出版されて間もない。

福島第一事故から7年半が経過したいま、語りつくされたとも思われる「放射線」について議論するのは、どのような意図からか、多少、興味を持った。 (続きを読む)



タバコを吸わない人が肺癌になる原因、トップはラドンガス!

Tuesday, June 27th, 2017

News Week英語版の5月12日号(NEWS WEEK 49 MAY 12 2017)に RADIOACTIVE HOME INVASION というタイトルで住宅のラドンが肺癌の原因になるという話題が取り上げられていた。

喫煙をのぞくと、肺癌の原因のトップはラドンガスだという。

随分前になるが、アメリカに在住している知人から屋内のラドン濃度を測定し、ラドン低減措置を講じるというビジネスがあり、自分のうちも検査をしたほうが良いのかどうかということで意見を求められたことがある。このときは、よく事情を呑み込めなかったが、News Weekのこの記事を読み、アメリカの動き、事情を知ることができた。

記事では、ラドン対策の予算がトランプ政権になったことで削減されるという話題にも触れていた。 (続きを読む)



Study2007著「見捨てられた初期被曝」を読んでみた

Friday, September 18th, 2015

福島第一原発の事故から4年半が経過した。各地で原子炉の再稼働が進められようとしている今、あの事故から、我々は、どのような教訓を汲み取るべきか問われている。

本書は、事故時そしてその後4年間にわたり政府、自治体が、放射線被ばくから住民を防護するため対応してきた措置、そして将来の防護方策を立案するためにとってきた動きについて、検討、批判を加えている。こうした措置、立案が、真摯に住民を事故から防護しようとするものでなく、むしろ事故以前に確立されていた放射線被ばく防護のありかたを劣化・変質させることに寄与していることを主張・告発する。

本書の主張がベースとするロジックには、私にとって、理解不能な部分も多々ある。しかし、原子力発電所にひとたび大きな事故が発生してしまうと、住民を放射線から防護することは著しく困難なことになるとの認識は、私も理解・共有することができる。

時間をかけて読み終えたということで、私の読後感も含めて簡単にメモしておくことにした。 (続きを読む)



3年前のニュース: 放射性物質トリウム???

Sunday, November 30th, 2014

3年前の今日(2011年11月30日(水)放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いた原子力問題関連ニュース:

昨日午前新潟県の林で新潟市に住む60代の夫婦が首をつって死亡しているのが見つかりました。近くに止められた夫の車の中から放射性物質トリウムと書かれたメモと缶が見つかりました。メモには危険性のあるものならまわりに迷惑がかかるがどうすれば良いかという内容が書かれており処理に困って自殺した可能性があるということです。

なんとも不可思議で気味の悪い事件だ。
これを原子力関連のニュースとしてとりあげるべきかどうかは疑問だが、この事件、福島第一原発の事故とのからみで話題になった世田谷の高放射性物質の発見が契機になったと推測した。
この世田谷の事件で、放射性物質の危険性を知った老夫婦が、その危険性を知るとともに、その処理に困ったというのが真相かもしれない。
当時の記事を探してみると自殺した男性は元新潟県職員で県放射線監視センターに勤務したことがあるという。それにしてもおかしな事件だ。 (続きを読む)



3年前のニュース:食品中放射能の基準に食品区分として「乳児用食品」設置

Tuesday, November 25th, 2014

3年前の今日(2011年11月25日(金))放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いた原子力問題関連ニュース:

食品に含まれる放射性物質の基準値について厚生労働省は食品の区分にあらたに乳児用食品を設置する方針を示しました。子どもは大人より放射性物質の影響を受けやすいとされる点を考慮したためで、粉ミルクやベビーフードなどを対象とし年内にも具体的な基準値の案をまとめる方針です

平成24年4月1日から施行された「食品中の放射性物質の新たな基準値」では、食品を5つの区分、すなわち「一般食品」、「乳児用食品」、「牛乳」、「飲料水」に区分した。

上述の「乳児用食品」が新らしい区分とし設けられた。 (続きを読む)