3年前のニュース:世田谷区で高い放射線量検出される
October 13, 2014 – 10:20 am3年前の今日(2011年10月13日(木))放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いたニュース:
東京世田谷区で高い放射線量が測定されました。住民から高い放射線量の場所があるとの情報を受けて、区が測定したところ世田谷区弦巻の歩道で1時間あたり最大で2.7マイクロシーベルトを超える放射線量を検出世田谷区は今後本格的な除染作業を行いたいとしています。
3年前のこの時期、だれもが福島第一原発から放出され移行拡散する放射能を心配していた。なにしろ、福島からはるか離れた東京とか千葉の柏でも、通常時にはみられないような高濃度の放射性物質が検出されていたからだ。当然のことだ。
そんななか、世田谷で起きた事件が上述したもの。なにしろ、歩道で1時間あたり2.7マイクロシーベルトというのだから驚くのは当然。こんなレベルのホットスポットがいたるところにあるとなると大変なことになる。
ところがこの事件、予想外の展開となる。これが報道された二日後(15日)には次のようなニュースが報道された:
東京世田谷区弦巻の歩道で局地的に非常に高い放射線量が検出された問題で隣接する民家の床下で見つかったビンが原因であることが分かりました。文部科学省は、ビンの中身について放射性ラジウムと推定し原発事故とは関係ないと断定しました。
なんのことはない、検出された放射線レベルは福島原発からのものではなく、もともと民家の床下にあったラジウムが原因であった、ということである。
昔、ラジウムが蛍光性の材料として時計の文字盤などに使われていたという時代があった。現在では、こういう使用方法は禁止されているのであるが、かなり広範囲に使われていたように聞いている。
随分むかしになるのだが、私は放射線管理の仕事をしていた時期がある。そのとき、放射性物質の所在管理を行うための「所在管理システム」を作成した。このシステムを導入するにあたって、すべての放射性物質を新たに台帳に登録しなおすとともに、管理区域の出口で放射性物質の出入りを管理することとし、所有する放射性物質すべての所在が明らかになるような仕組みを構築した。
このシステム導入時に、古い放射の物質の台帳と保管されている放射性物質を照合しながら新たな台帳に登録、簡単にいうと棚卸しをしたのであるが、その際に、未登録のラジウムを発見してしまった。発見したのは、まさに話題の放射性ラジウム、それもかなりの高濃度のものであった。当然のことながら、管理区域で放射性物質保管庫のなかに置かれていたのではあったのだが、このラジウム、実に「未登録」だったのだ。管理の対象とされていない放射性物質であったのだ。今、考えてもゾッとする話だ。
世田谷のラジウム話を聞いて、私の体験を思い出した。放射性物質は、厳格な管理のもとにおくのが当然である。福島第一原発事故により、我々の環境は管理不能な放射能まみれの状態になってしまった。よく肝に銘じなくてはならない。
その他の記事:
福島産新米出荷可能に
福島県産の新米が全ての地域で出荷が可能となりました。これは新米の放射性物質の検査で米の作付が制限された福島第一原発周辺を除く全ての地域で国の暫定基準値を下回ったためです。これを受けて福島県の佐藤知事は米の安全性が確認されたと発表しています。
この年に出荷可能となった福島産新米は、福島第一原発事故の発生からまもなくして作付けしたものだ。かなりの範囲で作付けが禁止されていたように記憶している。このニュースで「安全」と判定されたものは、作付け禁止以外の地域のもの。
それはそれとして、放射能汚染した田圃で生育した米がどの程度の放射性物質を取り込むものか、きちんと測定は行われたのだろうか?貴重なデータではないか、と思うのだが。
医療費高額医療制度みなおし
医療費の自己負担を一定水準に抑える高額療養費制度について厚生労働省は中間所得層の医療費負担を軽くする見直し案をまとめました。見直し案では年収200万から300万円までの世帯は現在に比べ月額が最大で3万6千円程度負担が軽くなるとなっています。
高額療養費制度というのは、ひとたび大きな病気になると本当に助かる仕組み。この見直し案は、民主党が政権時代のヒットではなかったのか、なんて思ってしまう。この見直し案のその後はどうなったなんだろう。「見直し案」にとどまっていないと思うのだけど、どうだろう。
ソニーに不正アクセス
ソニーがまた不正アクセスを受けました。今回の被害はプレイステーションネットワークなどのネットサービスに対しておよそ9万三千件、ソニーはクレジットカードなど個人情報の漏洩はないなどと説明していますが、ソニーをめぐってはに今年4月以降複数のグループのネットワークで不正アクセスを受けこれまで流出した可能性のある個人情報は一億人分を超えています。また、ソニーは液晶テレビグラビアの5つの機種で発火につながる恐れのある不具合も発表しました。使用中にテレビの内部で発熱や発火するものがあり本体が溶ける事例が10件発生しているということでソニーは無償で点検修理に応じると説明しています。
ソニーがバタバタしているけど、いまだにバタバタしているのは困ったものだ。
隣のサムソンは、このソニーのように没落するのか、違った道を歩むのか、私の注目点!
ま、どうでもいいか。