3年前のニュース: 被ばく線量の基準が変更?
October 6, 2014 – 10:54 am3年前の今日(2011年10月6日(木))放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いたニュース:
福島第一原発の事故を受けて被ばく線量の基準のありかたを検討している国の諮問機関は平常時に一般市民が被ばくしてもいい限度とされてきた年間1ミリシーベルトを守ることは難しいと判断し、当面年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトとする見解をまとめたことが分かりました。
このニュース、かなり不可解。ラジオのニュースとはいえ、ミスリードするような部分が含まれているように感じた。
まず、「国の諮問機関」なる表現、これは何を指しているのか?おそらく放射線審議会ではないか、ということで3年前の放射線審議会の議事録をさがしてみると、この日に、放射線審議会基本部会(第41回)が開催されている。
この会議の議事録、配布資料は以下:
3年前のこの時期、放射線被ばく線量の基準をめぐり、さまざまな議論があった。基本部会の動きに関連し、日弁連の会長が「放射線審議会基本部会の住民の年間被ばく線量上限改定審議に関する会長声明」を明らかにしている。
想像もしなかったような原発事故の発生で、被ばく線量の基準のありかたについて議論沸騰というところだ。
その他の記事:
ギリシャ財政危機深刻
ギリシャでは5日政府の赤字削減策に抗議するため公務員などが大規模なストライキやデモを行ないました。首都アテネでは鉄道や空の便など交通網がマヒしたほか病院や学校でものサービスの一部が停止、またアテネで一部のデモ隊が警官と衝突し、デモに参加していた9人が逮捕されたということです。
実質的なデフォルトなんて話もあり、かなり混乱していた。3年たった今考えてみると、それなりにギリシャの政情も落ち着いてきているっていうのは、当時から見ると、不思議な感じもする。
ノーベル化学賞
今年のノーベル化学賞の受賞者にイスラエル工科大学のダニエル・フェヒトマン氏が選ばれました。結晶ともそうでもないものとも異なる固体の新しい状態の準結晶を発見したことが評価されての受賞で授賞式は12月10日にストックフォルムで行われます。
この準結晶の発見、ノーベル賞の受賞について、KEKのサイトに解説がのっている。
この解説の一部を以下転載:
準結晶が発表された1984年、全く新しい形態の固体として世界中の物理学者を驚かせました。従来、固体は原子や分子が規則的に並んでいる「結晶」と並んでいない「アモルファス(非結晶)」に分けられていました。しかし、そのどちらでもない「準結晶」が発表されたからです。発見したのが、ノーベル賞を受賞されたシュヒトマン氏。並び方に一定の規則性があるものの、どこまでいっても周期性がない、という何ともはっきりしない物質です。実際、初めて投稿した論文は認められず、2回目の投稿でようやく論文掲載されたくらい、発表した当初は、研究者たちもかなり懐疑的な態度をとっていたそうです。