オープンキャンパスに行ってきた

August 29, 2008 – 11:40 pm

もう20日以上も前になるが、一家揃って、都内にある二つの私立大学のオープンキャンパスに行ってきた。我が娘、今春、高校に入学したばかり、少し早すぎるかなと思ったのだが、早いうちに、大学受験について考えさせておくのがいいだろうと思ったのだ。私自身、大学を受験した40年前から、大学そして受験がどのように変化しているのかを考えてみたいとの思いもあった。

オープンキャンパスに参加した大学は、国際基督教大学と東京女子大学のふたつだ。この二つの大学、同じ日にオープンキャンパスを開催していた。比較的、近い距離に位置していて都合がよかった。国際基督教大学のオープンキャンパスに出かけた理由のひとつは、最近まで、この大学で教鞭をとっていた村上陽一郎の「リベラルアーツ入門」を読んだことだ。ここに書かれた大学教育の果たすべき役割に共感を覚えたのだ。もうひとつの東京女子大学、伝統のある女子大が国際基督教大学といった新興の有名大学とどのような違いがあるか知るのもいいのでは、と思った。

国際基督教大学の印象をひとことで言うなら、東京都内の大学とはとても思えない広いキャンパスで、少人数教育が行われているというところだろう。創立が50数年前というから、かなり新しい。それもあってか、私自身の通った大学とは雰囲気がかなり違うと感じた。この違い、大学教育というものに対する考えかたが、日本の伝統的な大学とかなり異なることに起因しているようだ。誤解を恐れず言えば、古い大学がそれぞれの専門分野における専門家を育成することを(少なくとも建前では)目標にしていたのに対し、より広く基礎的・基本的な素養を身につけることに重点を置いている。このあたりは、上述の「リベラルアーツ入門」に書かれている大学における教育のありかたに近いものがあると思った。

オープンキャンパスでは、「大学紹介」と英語の「模擬授業」に参加させていただいた。「大学紹介」では、丁度、長崎に原爆投下された8月9日だったことから、説明に先立って黙祷を捧げるところから始められた。広島と長崎の被爆地に一家で出かけたこともあり、原爆被災については、それなりに話をしてきたこともある。大学がキリスト教関連大学ということもあるのだろうが、やはり、原爆の被災を重要なこととして取り扱っている姿勢に好感を持った。

「大学紹介」の説明のなかで、特に注目したのは、来年の入試から、文系・理系の区別を無くすということだ。我がブログでも、高校1年の秋に、文系・理系を選択する必要があるのは疑問だという話を書いたことがある(ここ)。こうした動き、当然だと思う。この大学では、専門分野の選択は、大学の3年以降に行うという。2年までは、英語の学習も含め、基礎的な学習をみっちりやるらしい。

「英語の模擬授業」には感心した。「Introduction to Critical Thinking」なるタイトルで約1時間の講義を受けた。英語教育には定評があるとは聞いていたが、さすがと思わせた。その質、施設を考えると、一般の語学学校に通うのに必要な費用に比べ、かなり割安だ。模擬授業のレベルの英語教育を2年間にわたって受けることになるようだ。学生にとっては、かなりハードな内容だが、十分な実力を得ることができるものと感じた。どのような道を歩むにしろ、将来、国際的な広がりのなかで仕事をするには必須の素養だ。

東京女子大学については、時間的な都合もあり、ガイダンスとか模擬授業などを受けることはできなかった。単に、キャンパスを見学するだけになってしまった。短時間の見学ではあったが、この大学には、長い歴史を持つ伝統校の重みというのが感じられた。伝統に加えて、新たな施設の増改築など、時代の変化に対応しようという努力も感じられた。国際基督教大学が近代的なアメリカ型キャンパスというのに対し、私自身が40年前に通った大学と同様の雰囲気が残っている。表現は少し変かもしれないが、懐かしい「日本的アカデミズム」といった雰囲気だ。

今回の大学訪問を通して、私の学生時代とは、大学の姿が、大きく様変わりしたことが理解できたような気がする。そもそも、オープンキャンパスなどといったものは、我々の時代にはなかったのではないだろうか?(この点は定かではない)。少子化ということもあり、それぞれの私立大学、PRに懸命だ。まるで、モデルハウスを見学するような錯覚すら受ける。さらに、もうひとつ、「リベラルアーツ」というのが、国際基督教大学だけでなく、最近の私立大学におけるキーワードになってきているようだ。国際基督教大学は、或る意味、時代を先取りしていたという気がする。

訪問した二つの大学、いずれもわが子の教育という観点からは素晴らしいものと理解した。しかし、わが子の学力、今後の2年間で、これらの大学受験に相応するものとなるかどうかは未知数だ。正直、かなり困難。今回の大学訪問で、少しでも「学習意欲」が増してくれたら、有難い。

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