気になったニュース: ネット上では通信の秘密は守られない?!

April 25, 2017 – 5:27 pm

今朝(2017年4月25日)のTBSラジオ森本毅朗スタンバイで、ネットの利用と通信の秘密に関係する二つのニュースが報じられていた。

ひとつは、米CIAによる電子メール監視システムが日本に持ち込まれていたという話、もうひとつはスマホのLINEが警察に個人情報を提供していたという話だ。

ラジオ番組のなかでは、ニュースが読まれただけで、コメンテータによる解説もなく、あまり注目されていないような感じだった。しかし、ふたつともネット社会にとって大切で怖い話ではないか、と思った

流されたふたつのニュースは以下のようなもの:。

CIAの電子メールなどの監視システムについて:

アメリカのCIA、中央情報局の元職員スノーデン容疑者が持ち出した機密書類に電子メールなどの情報を収集や検索できる監視システムをアメリカ側が日本に提供していたと明記されていたことが分かりました。通常のネット利用者の全ての情報を監視できるということで日本でもプライバシー問題で議論を呼びそうです。

ネット社会で誰もが使う電子メール情報の全てが監視できるシステムなんて本当に存在するのだろうか?もし、可能ということになると「通信の秘密」といった基本的な人権を反故にすることになる。

情報システムの開発ではセキュリティ技術が一分野を形成しているが、膨大な電子情報を読み取る仕組みがあるということになっているなんて信じられない話だ。米国から提供を受けた日本では、この監視システムどの程度使われているのだろう、

LINEが警察などに情報を提供したという話:

無料通信アプリを運営するLINEは、日本の警察など捜査機関のもとめに応じて犯罪の関与が疑われる人物の電話番号などの情報を提供していたことが明らかになりました。その件数は、半年間でおよそ1,0000件にのぼります。LINEの利用者の情報について事件の解決や人名の保護につながる場合には捜査令状などに基づいて提供することがあるとしています。

情報ツールを提供・運営する当事者が個人情報を警察などに流すなんてことが許されるとは、とても思えない。LINEアプリをスマホにインストールしようとするときIDとして携帯の番号などが必要になるが、こうした情報を第三者に提供することがありうることユーザに知らされていた?

ユーザを自分たちの判断で捜査機関に「売る」なんて話は、情報システムの運営者はやってはならないことではなかったのか?


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