LINEの格安スマホ事業参入で思ったこと

March 25, 2016 – 11:40 am

LINEが格安スマホのビジネスに参入するらしい。日経(3/25付朝刊)では次のように報じている:

月500円でデータ使い放題
 無料対話アプリのLINE(東京・渋谷)は24日、今夏をメドに格安スマートフォン(スマホ)事業に参入すると発表した。料金を月500円からに抑え、同社の対話アプリを使う際のデータ通信を使い放題にする。・・LINEの参入で競争が一段と激しくなりそうだ。


データ使い放題とは?!
新聞記事の見出しの「月500円でデータ使い放題」というのは刺激的だ。これはすごい。

以前、既存の格安スマホmineoを試したことがある。mineoだと、料金プランのシングルタイプ(データ通信のみ)で、基本データ容量が500MBのコースが月額で700円だった。100MB増加させるごとに150円の追加料金となっている。これがLINEでは500円で使い放題というのだから本当にびっくりする。

注意は必要だ。使い放題になるのは「同社の(LINEの)対話アプリを使う際のデータ通信」となっている。これにフェイスブックとツイッターも使い放題の範囲に含めるという。しかし、残念ながら制限はある。極端な話、デザリングなんかはできないだろう。さらには、LINEを経由しない音声通話はこの「使い放題」には含まれないはずだ。

しかし、既存の格安スマホ事業者と比較すると、通信アプリとして普及しているLINE自身が格安スマホ事業に参入するというのは決定的に異なる。既存の格安スマホ事業者よりかなり有利だ。

回線はNTTドコモ
既存の格安スマホ事業者の大部分と同じくNTTドコモの回線を使うという。

ということになると、NTTドコモの端末は、おそらく「自動的に」使用できるはずだ。NTTドコモで「実質0円」の携帯端末を購入して、2年たったらLINEの格安スマホを使うというのもいいかもしれない。NTTドコモの利用者がLINEの新事業に流れることだってあり得るのではないだろうか。

当然のことながら、NTTドコモ、au、ソフトバンクが指をくわえて見ているなんてことはありえない。格安スマホ事業者だけでなく、大手のキャリアも巻き込んだ激しい競争が始まるに違いない。

ユーザーとしては大歓迎だ。ひさびさのいいニュース。


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