薬の副作用

July 2, 2017 – 2:43 pm

薬の副作用ではと思われる症状を体験した。
尋常性乾癬の治療(個人的メモ)」で書いたオテズラ錠という新薬の副作用だ。
薬の効果は「劇的」だったが、嘔吐感などの副作用が不安で、お医者さんと相談して服用を中止した。
お医者さんの反応、「うーーん、嘔吐感とかは薬が原因とは思えないけどなー。ま、止めましょう。でも、また乾癬出ますよ」 
患者としては、乾癬でるの我慢しても、体の調子悪くなりたくないな、というところ。

今回の経験を通じて、副作用の軽重を判断することの難しさを感じた。
どのように考えれば良いのか、少し考えてみた。

オデズラ錠という薬について
まず、服用した薬について。

この薬、「乾癬の経口剤として約25年ぶりの新薬」といううたい文句。我が国では4ヶ月前の3月1日に販売が開始されたもの。

診察してくれたお医者さんからは、「いままで乾癬の薬は副作用が大きかったが、副作用の少ないいい薬がでてます。(保険適用で)月あたり20000円と高額だけどどうしますが?」と勧められた。高価ということで、ちょっと逡巡したが、症状が軽くなればなんでもいいということで試してみることにした。

服用時、副作用が発現しないよう薬の量を徐々に増やすように処方されていた。初日は1日一回、朝10㎎から、徐々に量を増やし、1週間かけて30㎎の錠剤を朝夕1錠づつの服用状態に持ち込む。以降は、こうした服用方法を守り、続けるということになる。

この薬、服用の初期に副作用が発現することが多いということがあるらしい。副作用は最初の2週間のうちに現れ、それを超えると殆どないとの話。薬の服用方法を間違えなければ、問題なさそうな印象を受ける。

発売している製薬会社「セルジーン株式会社」のHPでは、「オテズラ錠の治療対象となる方」として次のような説明が書かれている:

オテズラ錠の治療対象となる方
「尋常性乾癬」と「関節症乾癬のうち次のいずれかにあてはまる方です。

  • ステロイド外用剤を中心とする局所療法等で効果が十分に得られず、皮膚の乾癬症状が体全体の10%以上を占める方
  • これまでの治療で皮膚症状の改善が得られなかったり、関節の痛みや変形がみられる方

この説明のうち、「皮膚の乾癬症状が体全体の10%以上を占める方」との記述には多少ビビった。私の場合、乾癬症状が数か所現れているだけで、患部の面積は体全体の1~2%にも満たない。かなり重症な患者に処方される薬で、私が服用していいのかと、多少の疑問も持った。

想定されている副作用と私の症状
オテズラ錠の副作用についてHPでは次のように記述されている(ここ):

主な副作用
オテズラ錠では、吐き気や下痢、嘔吐などの消化器症状や、頭痛、鼻咽頭炎(鼻と喉で起こる炎症)や上気道感染(鼻水、くしゃみ、鼻づまり、喉のいたみなどの風邪症状)などの感染症が副作用としてあらわれることがあります。特に、飲み始めの頃には、吐き気や下痢、頭痛などが発現することがあります。これらの症状は発現してから約2週間でおさまることが多いですが、無理せずに医師・薬剤師にご相談ください。

ここに記述されている症状、私の感じた症状に当てはまらなくはないとの印象を受けた。ただ、がまんできないほどの症状ではなかった。

薬の服用を継続すべきかどうかは、一般的には、「副作用の発現の程度」と「薬の効果」をはかりにかけてということなのかもしれない。

副作用らしき症状が発現したからといって、ただちに服用を中止するということにはならないような気がする。しかし、この判断、素人である私がするには危険なのではと思う。

確かに、3週間の服用で、「劇的」ともいえる効果が現れている。しかし、確かに胸のあたりがむかむかし嘔吐感らしきものを感じたり、軽い下痢症状、ちょっとした頭痛という症状だ。最初の2週間の服用では、殆どなかった、嘔吐感が3週目にはいって表れてきている。

どうすれば良いのか?

やばい薬の服用は医師の監視下じゃないと危険なのでは?
一般論なのかもしれないが、新薬とか重症患者用の薬というのは医師とか薬剤師とかの専門家が常時モニタする体制じゃないと処方されるべきなのではないのでは、と思う。

実は、私、10年前に血液系のがんを患い、約10ヶ月にわたって抗がん剤治療を受けたことがある。よく知られているように、抗がん剤の副作用はすさまじい。吐き気はあるし、かなりの発熱もある。頭痛も半端ではない。このような強い副作用があっても、その効果を信じて薬の投与を受け続けることになる。

ここで重要なのが、医師のモニターと適切な対応だ。患者は、医師の判断が正しいと信じ、指示にしたがうしかない。医師に全てを委ねることになる。

果たして、今回私が経験した副作用騒ぎでは、薬を処方してくれたお医者さんが、薬を正しく処方し、きちんと患者をモニターしてくれていたのか?ちょっと疑問を感じたというのが正直なところ。

ま、薬の服用を中断したのは、多分、正解だったのではと思っている。

話をまとめると、処方された薬についてネット情報を自ら把握するし、薬を処方してくれたお医者さんに自分の状態を正確に伝えることが大切、といったところ。


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