ポルトガル旅行 2017 (帰国後感想編6) ヨーロッパでのカードによる決済方法

October 29, 2017 – 8:33 pm

このエントリーでは、今回の旅行で訪れた街の様子・感想ではなく、旅行するなかで気付いた点について、忘れないうちにと思ったことを書いておいた。

2年前にはスペイン旅行をしたのだが、今回のポルトガル旅行は、私にとっては、2年ぶりのヨーロッパということになる。私の勘違いということがあるのかもしれないが、この2年の間に、今回訪れた二つの国ポルトガル、フランスともにクレジットカードの決済方法が標準化されているのをみて、ヨーロッパの国々での決済方法が大きく変化したように思った。

Cafeとかちょっとしたレストランでの少額決済であろうと、ホテルの支払いなど比較的高額な決済であろうとクレジットカード(デビットカードも含むが)を使うのが普通の感覚になっていた。以前は、Cafeなどのような少額の支払い・決済は、カードというよりむしろ現金で行うことが多かったのだが、今回は、むしろカードの決済が普通になっているように感じた。

殆ど全ての店舗で使われているクレジットカードの読み取り端末が、ポルトガルでもフランスでも右の写真にみられるようなものが使われていた。この写真、グーグルで「クレジットカード 読み取り端末」というキーワードで検索にひっかかったもののひとつ(例示にすぎない)。私が見かけた読み取り端末に似たものをコピーさせてもらって掲載しておいた(無断にて掲載しているので注意)。この写真に見られるように、端末はポータブルで、WiFiかBluetoothといった無線技術をつかったもののように推察した。これが決済用のサーバーにネットワークを通じて接続されているものと思う。

このタイプの端末が、私の経験した範囲ではどの店舗でも使われており、買い物の決済する場合には、カードを差し込んで、店側が入力した金額を確認したのち、端末の右下の緑ボタンを押下して確認。その後、カードのPINコード(4桁の暗証番号)を入力し、再び緑のボタンを押下すると決済が完了し、この端末から領収書(支払い伝票)が印字されて出てくるといった感じになっていた。

この2年間で決済方法が標準化されたように思えたのだ。どんなお店でも、私の経験の範囲では、こうした方式になっていた。こうした決済方法を可能にしたのは、カードのIC化が進んだこと、それに加えてITそして通信技術が進歩したことが背景にあると思う。また、当然のことながら、ヨーロッパ諸国がものごとをシステム化するのが上手なことを表しているようにおもった。

翻って、我が国の実情を見ると、未だに、全国的にチェーン店を展開しているレストランなどでも、現金しか受け入れずクレジットカードが使用できないとか、クレジットカードが使用できても昔ながらのサインを必要にするもの、PINコードを必要にするものなどまちまちな状態になっている。上述したようなヨーロッパ諸国で普通に使われているシステムからみると我が国の方式が旧態然としたもので全く遅れているように思える。

現金主義をベースとする我が国は、どんどん世界から取り残されてしまっているようでので心配になってしまった。


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