世界的なITシステム障害には驚いた

July 23, 2024 – 11:25 am

数日前(7/19)に発生した世界規模のシステム障害はITシステムを考えるうえで深刻な事件だった。今までに経験しないようなシステム障害ということで個人的な感想を含めて記録しておくことにした。

日経電子版(7/19)に、「世界でシステム障害、空港や銀行など幅広く ソフト起因」でシステム障害の発生と影響について報じている。

日経記事のリード文を以下に転載:

世界各地で19日(日本時間)、コンピューターの大規模なシステム障害が発生した。サイバー攻撃ではなく、米セキュリティー企業のクラウドストライクのセキュリティーソフトが原因と見られる。各地の空港で遅延が発生したほか銀行でも送金ができなくなるなど、影響は大きく広がった。各サービスは再開に向かっているが、一部で復旧に時間がかかる可能性もある。


この障害の原因は、「セキュリティ大手のクラウドストライクのソフト「ファルコン」のアップデートだった。アップデートされた「ファルコン」には不具合があり、Windowsのカーネル部分を構成するシステムファイルを破壊してしまったようだ。結果、Windows端末は、「ブルースクリーン」状態となってしまった。

アップデートソフトは、不具合を含んだまま、世界に一斉に配信されたことから、世界中のWindows端末に障害が発生してしまった。マイクロソフトによると、約850万台のWindows端末に障害が発生したという。Windows端末全体の1%に満たないということではあるが、インターネット上で蜜に組み込まれている端末の不具合の影響は全体に波及した。

システムのセキュリティを高めるためにOSのカーネル部に配置されたソフトが自らシステムを破壊することになるというのは皮肉なことだ。

Wiredの記事、「大規模なWindows障害の発端となった「欠陥」は、こうして世界中のシステムをクラッシュさせた」」にかなり詳しく今回の障害について解説されている。参考になった。
 


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