生鮮食品 特にコメの高騰は「一過性でない」さて、どうする?

April 3, 2025 – 5:04 pm

最近の生鮮食品の価格上昇は驚くばかりだ。
日経電子版(4/2付)「高いコメ・野菜「一過性でない」 気候変動や農家減少響く」では、この傾向について「高温や豪雨といった異常気象の頻発による生産の不安定化や、農家の高齢化による供給基盤の低下などを背景に「高騰は一過性ではない」との見解も目立ってきた。農産物相場の構造が変化している可能性がある。」としている。

この日経記事には、2000年以降の生鮮食品の価格上昇を指数化した図を示している。これを転載しておいた。凄まじい価格上昇の傾向が実によくわかる。

コアCPIの動きに比べ、生鮮食品の上昇は大きい。最近のコメの値動きは半端ではないことがよくわかる。一体、何がおきているのか?どのような対策が必要なのか?

コメの高騰の原因については、農水省は「投機目的の業者がおり」米の流通に目詰まりが生じているとし、虎の子の「備蓄米」の放出で解決するといっていた。しかし、「備蓄米」放出による効果は期待したほどではない。役に立っていないと言わざるを得ない。

実は、我が国では、コメの収穫量そのものが不足しているというのが専門家の見立てのようだ。25年産新米が出てくる時期がきても、この傾向には変化がなさそうだ。

この事態を解決する方策として、私の頭に浮かぶのはコメの輸入障壁をとっぱらっていわゆる外米を輸入するということだ。もう40年以上前に、フランスに住んでいたときには、カリフォルニア米を食べていたが、特段の違和感はなかった。日米の貿易の現状を考えると、そろそろコメの輸入関税を他品目なみに下げることがよい。

日本産のコメは一部のお金持ち用に高額な商品として生産すればよい。
 


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