我が家の地デジ事情

August 5, 2010 – 6:34 pm

来年(2011年)の7月11日からテレビのアナログ放送が終了。その後は、地上波も含めて全てのテレビ放送がデジタル化される。衛星放送はともかく、地上波の全てがディジタル化、地デジ化を1年後に控え、総務省を先頭に、地デジ化をめざした一大キャンペーンが行われている。

実は、我が家の場合、5年くらい前に地上波のデジタル放送の受信が可能になった直後から、全面的に地デジ放送を受信している。これだけ言うと、地デジ化のモデル家庭ということになってしまうが、実は、殆ど苦労することなくデジタル化への移行が完了してしまっているのだ。

とうことで、我が家の地デジへの移行経験、多少、皆さんの役にたつのかもしれない。分かる範囲でメモしておくことにした。

我が家のTVは未だにブラウン管: 我が家のテレビ、すでに製造が中止されているブラウン管TVだ。SONY製のKV-32DX750というモデルで、2001年製のものである。ブラウン管の表が平らになっている例のトリニトロンというやつである。購入してから、ちょうど10年くらい経っている。

テレビといえば、液晶とかプラズマとか薄型TVが当たりまえになっているのに、我が家のTVセット巨大な装置が部屋を占有している。場所をとるし、電気代もかかるので、さっさと買い換えるのが、最近の「エコ」運動の流れに沿ったものかもしれない。しかし、動かなくなるまで使い続けようというのが我が家の当面の方針だ。

このブラウン管TVで、美しい映像を見ることができる。液晶テレビより良質の映像を得ることができるといってもよい。

もちろん、地デジ、BSといったデジタル放送も、このブラウン管TVで視聴している。以前使用していたテレビが故障して動かなくなったとき、デジタル化の動きを意識して、画面の横縦比(アスペクト比)が16:9で、外部チューナからの映像入力端子がD端子のものを購入したのだ。

チューナはDVDレコーダを使用: このブラウン管テレビ、地デジ化対策としては、映像出力関係は申し分ない性能をもっているが、残念ながらデジタル放送のチューナを内臓していない。2001年製造の受信機であるので、これはしょうがない。

代わりに使っているのがDVDレコーダだ。我が家のDVDレコーダ、5年くらい前に地上デジタル放送が視聴できるようになったときにあわせて購入した。地上デジタル放送(そしてBS,CSデジタル)のチューナを内臓したチューナが発売されるのを待ち受けて購入した。

こののブログの「家電量販店それともインターネット通販」に書いたことがあるが、我が家のDVDレコーダ、パナソニック(旧松下電器)製のDiga DMR-XW30というモデルだ。デジタル放送用チューナを搭載したDVDレコーダとしては、最も古いもののひとつなのかもしれない。ごたぶんにもれず、この製品も今や発売中止になっている。本当に、時代の流れは速い。

地デジ放送の受信にはUHF帯のアンテナが必要になる。しかし、我が家が位置する北関東では、アナログ放送も、私が30数年前にこのあたりに居住するようになった頃から、既に、UHFアンテナで受信していた。地デジを受信する際にもこのアナログ用に使っていたUHFアンテナを使うことができる。

幸いなことに、テレビ放送の中継局も、地上デジタル放送に変わっても、アナログ放送時代と同じ丘にある。受信者側としては、アナログがデジタルに変わったからといって何も変える必要はなかった。むしろ、デジタル化によって、以前より、ずっと鮮明な映像を得ることができた。

ありがたいことである。いつもは、なんでも東京を中心に遅れをとる北関東、地デジ放送にかぎっては、東京に先立って、地デジ放送をなんの苦労もなく受信できるようになっている。

地デジ放送を高画質で楽しむには?: NHKによると、地上デジタル放送には次のようなメリットがあるという:

地上デジタル放送は、NHKのデジタル総合・教育テレビともに、ハイビジョンによる高画質の番組が中心になります。
NHKデジタル総合テレビの90%以上の番組を、ハイビジョンカメラで撮影し、編集した「ピュアハイビジョン」で放送しています。
ハイビジョン放送が画質の精細さを示す走査線の数が1125本。これは現行アナログ放送の標準画質(SD)525本の2倍以上。きめ細かさは5倍以上になり、美しさは格段に向上します。

となっている。

新しくデジタル放送対応のTV受信機を購入すると、当然、上記した高画質の映像を楽しむことができるのであるが、地上デジタルに対応したチューナと古いTV映像装置の組み合わせで視聴する場合には、TV映像装置がコンポーネント映像に対応するD端子を持たずコンポジット映像信号の伝送に使われるRCA端子のみに対応しており、地デジのメリットを部分的にしか享受できないことがある。

コンポジット映像信号は、現行のアナログ放送に対応しており、伝送品質は標準画質(SD)までしかサポートしておらず、地デジの高解像度映像のメリットを得ることができない。ただ、そうはいうもののアナログ放送でよく見られたゴーストなどはなくなることから、たとえSD画質でも、それなりの改善は期待されるだろう。

ともあれ、今、大騒ぎになっているTVアナログ放送の中止に対応するため、今持っているTV受信装置を全てをとり替える必要はない。電気屋さんとか、「エコ」キャンペーンに乗らないで、もっとも安価に、地上デジタル放送のメリットを享受したいものだ。


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  2. Aug 15, 2012: 我が家のブラウン管TVが壊れた | Yama's Memorandum

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