「平成30年度安定ヨウ素剤追加配布会 ご案内」を受け取ったが・・
January 10, 2019 – 5:33 pm新年早々、我が家に、「平成30年度安定ヨウ素剤追加配布会 ご案内」と書かれたはがきが送られてきた。
このはがきには、その冒頭に、送付目的が以下のように記されている:
このお知らせは、平成30年度11月30日時点の住民基本台帳を元に、安定ヨウ素剤未受領者がいらっしゃる世帯の方へお送りしています。
「ご丁寧にありがとうございます」と言うべきところかもしれないが、「要らぬおせっかい」というのが私の偽らざるところだ。
私には、安定ヨウ素剤を受け取る意志はまるでないし、そもそもこれが住民に配布されることに意味がないといと考えるからだ。
安定ヨウ素剤配布の制度:
この制度がはじまったのは2015年の9月だった。このブログでも、「『安定ヨウ素剤事前配布説明会ご案内』を受け取った」で、このとき郵送されてきた資料をアップしておいた。
正確なところは知らないが、配布されるヨウ素剤には2,3年の使用期限があるようで、これに対応する頻度で繰り返し配布事業が行われているようだ。
今回、我が家に届いたはがきは、昨年7~8月期に配布された薬剤を受け取らなかった住民向けに追加配布しようとしたものだという。
原子炉は再稼働してないのに事故対応用の薬剤配布?:
安定ヨウ素剤の配布は原子炉事故時に放出の恐れのある放射性ヨウ素による被曝低減を目的にするものだ。
放射性ヨウ素の半減期は8日で事故的放出直後にかぎって、これからの内部被曝を低減しようというものだ。原子炉が稼働してない間は無用なものだ。
我が家から2.5キロの位置にある東海第二発電所は長期にわたって停止しており、稼働再開もいつになるかわからない。そういう原子炉の事故に備えて、2,3年の頻度で被曝低減用薬剤を配布し続けるということに何の意味があるのか?停止中の原子炉には放射性ヨウ素なんて存在しない。何を考えているのか、全くもって理解できない。
原子炉が稼働することが決まったあとから、この薬剤の配布事業を始めても遅くはないはずだ。
いろいろ考えても、この薬剤の配布事業、原子炉の安全対策キャンペーンの一環としか、理由は見当たらない。