今年も「安定ヨウ素剤配布会 ご案内」が送られてきた
July 7, 2019 – 11:37 am2015年の 9月以来、毎年のように、この案内状が送られてくる。最初にこの案内を受け取ったとき、案内とともに送付されてきた資料を本ブログ上にアップしたことがある(「安定ヨウ素剤事前配布説明会ご案内」を受け取った)。
今回送られてきた書類には、一回目よりずっと「立派な」説明会資料(茨城県保健福祉部医療局薬務課作成(令和元年度))が同封されていた。ヨウ素剤配布事業そのものに加え、こうした資料を作成するのは、大変な労力・費用を要するものにちがいない。今回送付されてきた資料もこのブログ上に保存しておくことにした。
ただ、原発周辺の居住者のひとりとして、停止状態にある原子力発電所の「事故」に備えて「ヨウ素剤」を「切れ目なく」配布することに、どんな意味があるのか、よく分からない。どちらかというと一種のキャンペーンではと思ってしまう。
今回も配布説明会を無視(ボイコット)させてもらうことにした。
今回受け取った書類と説明会資料:
- 令和元年度安定ヨウ素剤配布会の開催について
対象は以下:- 昨年度配布会での安定ヨウ素剤(丸剤)未受領者
- 3歳未満のお子さんで安定ヨウ素剤(ゼリー剤)未受領者・更新対象者
- チェックシート(受け取り時に医師等に提示する問診表)、裏面に薬剤服用についての注意事項が記載
- 受領用整理券(裏面:受領証)
- 事前配布説明会資料(この資料をPDF化したものを最後に添付している)
安定ヨウ素剤の配布・服用は改正されるようだ:
安定ヨウ素剤の配布・服用について、原子力規制委員会は改正案を示し意見募集をしていた。配布・服用方式が、若干、変更されるようだ。
この改正案をみると、40歳以上のものについては、「成人期以降に被ばくしたものにおける甲状腺がんの発症について統計的に有意なリスクの上昇は確認されていない」ことから、40歳以上のもの(妊婦・授乳婦を除く)は安定ヨウ素剤の服用の必要はないとされている。また、高齢者については「医学的に安定ヨウ素剤の服用の必要がないことは明らか」とされている。
私、70歳を超える「高齢者」だ。自治体からの安定ヨウ素剤事前配布の「案内」は、今回を持って終了することになるのかもしれない。結構なことだ。
事前配布説明会資料(PDF)しアップしておいた:
安定ヨウ素剤事前配布説明会 資料(令和元年度版)