英検の不正問題の発覚、学園理事長「ワタミ」社長には無関係?

March 1, 2009 – 9:13 pm

東京都文京区の私立郁文館中学・高校で「実用英語技能検定」(英検)の不正が明らかになったという。わが娘も、最近、英検2級を受験したが残念ながら不合格となったばかりだ。英検受験なんて、彼女にとって英語学習の励みのひとつになればというくらいにしか思っていなかった。この親の目からみると、不正をしてまで合格させる学校が存在するということに驚いた。さらに驚いたのは、不正をした学校を経営しているのが「郁文館夢学園」理事長・渡辺美樹氏。このひと、教育再生会議委員も勤めた居酒屋チェーン「ワタミ」社長だったことだ。

今朝(3月1日)の日経の記事では、不正事件について次のように報道している:

 ……同校を経営する「郁文館夢学園」理事長で居酒屋チェーン「ワタミ」社長の渡辺美樹氏が緊急保護者会で(不正の状態を)明らかにした。
 渡辺氏によると、事前に試験問題を開封する不正は1995年ごろから2002年まで、ほぼ毎回の検定で行われた。
 政府の教育再生会議委員も努めた渡辺氏は、保護者らに「お騒がせして申し訳ない」と謝罪。その上で、不正は自分の理事長就任前に起きたなどとして「社会に対して謝るつもりはありません」と話した。

教育再生会議委員の渡辺氏は、いままで、何を主張していた人なのか? 私の理解では、この渡辺氏、学校教育にバウチャー制度なるものを導入するなど、教育界の「規制緩和」推進論者のひとりだ。そういう立場が買われて、政府の教育再生会議委員を務めたというように考えている。

ウィンキペディアによると、

この教育再生会議では、現在の公立学校の常勤教員を大幅に削減し、「半分」(コマ数の半分なのか教員の半分なのかは曖昧)を非常勤講師でまかなえば教育の質が向上すると主張。

となっている。「教育の質向上」のためには、教員を締め上げ、効率化することが重要と主張しているひとのようだ。私には、彼の主張、そのように映る。

今回の不正に無関係?: 渡辺氏、上記の新聞報道では、理事長就任前のことで「社会に対して謝るつもりはありません」と話しているという。しかし、彼の「教育の効率化」という主張、学校現場を今回のような不正に走らせるものと相通じる側面はないのだろうか?私の感覚からいえば、表面的な成果主義に走る学校の体質は、渡辺氏の「教育効率化」の路線と無縁ではないと思うのだ。

私の考えすぎなのだろうか?たとえ社会に対して謝らなくていいとしても、彼は、自らが理事長として運営する中学高校では、また彼の学校経営のもとでは、この種の問題はおきないということを明確にする義務はあるのではないだろうか?それが、教育再生会議の委員を務めた人間としてとるべき「社会に対して」の責任というものではないか。彼の「教育効率化」路線は今回のような不正とはまったく無縁だと言うべきだと思う。言えるわけないよ。


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