気になったニュース: 人間が囲碁AIに勝利!!

March 3, 2023 – 11:48 am

ほぼ1週間前の日経電子版(Financial Times版 2022 2/21 11:40)に「人間が囲碁AIに勝利、弱点発見 深層学習の欠陥示唆」とタイトルされた記事が載っていた。この記事、ある意味衝撃的なものだ。リード文を以下に転載:

アマチュアでトップランキングの1つ下のレベルの米国人棋士であるケリン・ペルリン氏は、別のコンピューターが特定した欠陥を利用し、打ち負かした。ペルリン氏が15対局中14勝した直接対決は、コンピューターによる直接的なサポートなしで実施された。

今回の勝利は、現在広く普及しているAIシステムがもたらした囲碁プログラムの弱点を浮き彫りにした。このようなAIは米サンフランシスコに拠点を置くOpenAI が作成したChatGPT(チャットGPT)などにも用いられている。

7,8年前に当時世界トップ級だった韓国人棋士イ・セドルがグーグル開発のAlphaGo(アルファ碁)」に負け、その3年後に囲碁を引退したというのは、我々の記憶に新しい。AIが人間「知能」を超えた、あるいは超えたかもしれないということを感じさせた。そしてAIにもたらされている最近の自動翻訳技術の進歩、自動車の自動運転システムの進歩などを考えると、なんでもAI技術により解決できるのではと思わせる。

しかし、だ。この日経記事によると、万能と思われるたAIの「弱点」をつけば、「中級レベルの棋士」がマシンに勝利することのできることが明らかになったという。こうなると、AIに過渡に期待し、無原則に我々の日常にそれを導入することは避けなくてはならない。

このブログ記事の前の記事で、話題の「Chat GPT]を使い、二つの簡単な質問をしてみた。それなりの回答が得られた。ある意味、感心したが、回答内容を詳しくみると、かなり不満足なものであることが理解される。

この日経記事は、AI技術の有用性は否定しないまでも、その欠陥の存在を想起させてくれるものとして興味深いものだ。
  


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