USBメモリー上にサーバーマシンのデータをバックアップ
April 21, 2009 – 2:50 pm我がサーバーマシン、恥ずかしいことに、なんらデータのバックアップをすることなく運用してきた。サーバーを立ち上げて2年間、ほぼ24時間運転しているにもかかわらずだ。ここらで、データをバックアップしておかねばということで、USBファイルに最低限必要なものをバックアップすることにした。このエントリでは、USBメモリーでのデータバックアップの手続きをメモする。
USBフラッシュメモリーのマウント: 最近、使用していないUSBフラッシュメモリー(容量500MB)が机のなかに放り投げてあるのを見つけた。以前、Windows上のデータを持ち運びするのに使用していたものだ。Linux(CentOS5)上でこれが使えるかどうか若干不安があったが、うまく動作すれば、最低限のデータのバックアップに使える。ということで試してみた。
結果、あたりまえではあるが、ほとんど問題なく動作し、バックアップ作業が完了した。実際の手続きは以下のようなものだ。
まず、USBメモリーをサーバー用マシンとしているPCに何も考えずに差し込んでみた。すると、デスクトップ上にこのメモリーに対応するアイコンが現れた。中身をのぞいてみると、以前記録したデータを覗くことができる。私のCentOSでも問題なくUSBメモリーを認識してくれることを確認。
mount コマンドで状態を確認してみると、
# mount /dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) <省 略> sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw) /dev/sda1 on /media/disk type vfat (rw,noexec,nosuid,nodev,shortname=winnt,uid=500)
最後の行から差し込んだUSBメモリーが /media/disk をマウントポイントとし、マウントされているようだ。さらに、PC上の適当なファイルをマウントポイント( /media/disk )に読み書きし、問題ないことを確認した。
そこで、これを以下のように、umountコマンドでアンマウントし、mountコマンドを実行してみると、
# mount /dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) <省 略> sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw)
となり、問題なくアンマウントされていること確認された。
以上の操作から、CentOSでは、USBメモリが差し込まれると、どうやら自動的に/media/disk をマウントポイントとし、メモリーの読み書きができる状態になるものと理解したわけだ。
MySQLデータのバックアップ: 我がサーバー上でHDDの障害などでデータが失われたとき、最も大変な事態は、MySQLデータが失われることだ。そんなことがおきると、当然のことながら、このブログ記事、2年分がいっぺんになくなってしまうわけだ。
ということで、まず、MySQLデータのバックアップを行った。実行した手続きは、まず、動作中のmysqldを停止し、MySQLデータが配置されているディレクトリ /var/lib/mysql をUSBメモリー上にコピーといったところだ。
# /etc/init.d/mysqld stop # cp –r /var/lib/mysql /media/disk/mysql-backup # /etc/init.d/mysqld start
その他データのバックアップ: 上記のMySQLのデータに引き続いて、私のユーザーディレクトリ配下にある全データをtaz.zipの形式で吸い上げ、これをUSBメモリー上にコピーした。
以上で、なんらかの障害が発生しても、なんとかデータを復旧させることは可能になったと考えられる。ただ、システムファイルの情報についてはバックアップしていないため、復旧時に、OSのインストールから初めて各種の設定までやらなければならないということになるのだが・・・
ま、自宅で運用している個人的なサーバー、この程度の措置を施しておけばいいのではないかと考える。
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