NHKの世論調査?の対象になった

September 22, 2009 – 9:19 am

数日前、我が家にNHKの世論調査らしき電話がかかってきた。世論調査の結果を聞くたびに、どんなひとが調査の対象になっているのだろうと思っていたが、「晴れて」調査対象として選ばれたらしい。結局、今回の調査には協力しなかったが、珍しい経験なので、事の顛末をメモしておいた。

突然の電話: 数日前の昼過ぎ、NHK(から委託された「調査会社?」)から発信元「非通知」の電話がかかってきた。電話は、女性の声で、以下のような内容だった(と記憶している)。以下の括弧内は、私の返答。

私、NHKの○○(「もちもち・・」とか言っていた)から委託されて、皆様に2,3の質問をさせていただいております。3、4分の間、時間をいただき質問にお答えいただきませんでしょうか。
(はい、どうぞ)
ご家族のうち、16歳以上のかたは何人でしょうか?
(3人ですけど)
はい、そのうち、2番目のかたはどなたになりますか?
(私の妻です)
奥様は、ご在宅でしょうか?奥様に質問をさせていただきたいと思いますが、・・
(今、不在です)
いつころ、お帰りになるのでしょうか?
(夕方には帰ると思いますが、・・・)
それでは、奥様がお帰りになったころ、もういちどお電話をさしあげたいと思います。
(あ、そういうことでしたら、今日はちょっと忙しいので遠慮させていただきたいので・・)

ということで、世論調査には興味があったが、調査への協力はお断りした。ところが、1日たって、同じ電話を受けた。

私、昨日、電話をいたしましたNHKの○○から委託された調査をお願いしているものですが、奥様は、ご在宅でしょうか?
(不在です。昨日、調査の協力は遠慮させていただきたいと申し上げたはずですが・・)
いえ、・・・・
(申し訳ありませんが、遠慮させていただきます)

と、これだけの話だ。

何故、協力しなかった?: 電話をかけていた女性、私の応対に困っているような雰囲気が伝わってきた。なにか、インストラクションに沿って、一生懸命、仕事をしているらしいというのは理解できた。調査に協力することは問題ないが、調査の対象として『妻』(2番目の年長者)を指名し、電話口に出しなさいというのには、多少、抵抗があった。

それに、かかってきた電話が「非通知」だったというのも、協力をためらった理由のひとつだ。「非通知」としているのには、NHKもしくは調査会社として、なんらかの都合があるに違いない。しかし、この電話、NHKの調査を名乗る詐欺を目的とすることだって否定できない。

オレオレ詐欺が話題になる昨今だ。家族構成を聞かれ、2番目の年長者に質問したいといわれれば、私じゃなくても、警戒するのではと思ってしまう。

NHKの世論調査: 我が家にかかってきた電話がNHKの調査であったかどうかは別にして、NHKの世論調査がどのように行われているのか、Webで検索してみた。

NHKの放送文化研究所のサイトに、「世論調査」というのがみつかった。

このページによると、

放送法の第9条には、国内放送、国際放送と並ぶNHKの業務の3本柱の1つとして、「放送及びその受信の進歩発達に必要な調査研究」があげられ、さらに、第44条には、「協会は、公衆の要望を知るため、定期的に、科学的な世論調査を行い、かつ、その結果を公表しなければならない」という規定があります。

となっている。さらに「調査方法」については、4つの方法、個人面接法、配布回収法、郵送法、電話法、があり、今回、我が家への調査に該当すると思われる「電話法」について、以下のような説明がある;

調査員が、調査相手に電話をかけ、調査票にしたがって口頭で質問をし、調査相手の回答を記録する方法、結果が迅速にわかることなどが利点です。
以前は、名簿方式(住民基本台帳などの個人名簿から抽出した調査相手の電話番号を調べたり、電話帳から抽出して調査を実施)で行われていましたが、現在では、RDD(Random Digit Dialling)方式という、電話番号をランダムに発生させ、その番号で電話をかけ、かけた世帯の対象者から調査相手を等確立で選ぶ方法が一般的となっています。NHKでは短期間で大量の調査が必要な選挙調査などをRDD方式で実施しています。

また、「よくあるご質問」の項で、「なぜ家族の人数や、年齢、職業を聞くのですか?」という項があり、

調査結果を分析する際に、年齢や職業などの情報が必要となるのでお伺いしています。また、電話法による調査では、ご家族の中から無作為に回答していただく方を決めるため、ご家族の人数をお伺いしています。そうしないと、世帯主の方ばかりの回答になるなど、回答する人が国民全体の縮図にならなくなってしまうからです。

となっている。なるほど、と思う。

どうやら、我が家にかかってきた電話、本当に、NHKから調査を委託された調査会社からのものと考えてもよさそうだ。ひとまず納得。

しかし、「非通知」のコールとしないで、調査の身元が明らかにして調査・質問をするというのが筋ではないのか、という疑問は残る。大規模な調査といえども、ひとにものを尋ねるのに、自らの痕跡を明らかにするのは当然のことではないのかな、と思うのだ。

それにしても、私のように協力を断った場合は、どのように取り扱われるのだろう。「○○人中△△人から回答を得られた」の○○人中の母集団のひとつに数えることになるのかな?なんて協力もしないで、つまらないことを考えてしまった。


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