「常会」は戦時中の「隣組」の集まりなんだ

May 6, 2025 – 12:09 pm

今住んでいるところは26年前に家を新築し引っ越してきたところ。それまでは、勤め先の職員住宅に住んでおり、初めて「常会」と呼ばれる組織に加入し、お世話になることになった。

この「常会」というのは何を指すのかよく理解していなかったが、日経電子版(5/6配信版)の「GHQが解体した「隣組」 人々は焼け跡でつながりを求めた」の記事からその起源を理解することができた。

記事の関連する部分を抜き書きすると以下のようなもの:

1937年に始まった日中戦争のさなか、戦時体制の強化を目指す政府はこの組織に着目する。40年の内務省訓令により市街地に町内会を整備し、その下に10戸ほどからなる「隣組」を置くと定めた。全戸の加入が原則とされた。

隣組は「常会」と呼ばれる集まりを定期的に開いた。・・

「常会」というのは、戦時中の悪名高き(?)「隣組」の集まりを指しているのが理解できた。戦時中に組織された地域の集まりの「最小単位」ということのようだ。

私が「常会」に加入したのは、近所にあるゴミの集積所を利用したいということが一番の理由だった。当然のことながら、新参者がその地域に溶け込むために大切なことと考えていた。持ち回りの「常会」長というものも経験させてもらった。

そこで感じたこと、自治体の末端組織として「上意下達」としての役回りも果たしているもので、うまく機能しているときは良いが、悪く言えば地域のボス支配が横行しており負担を感じるものでもあった。

2年くらい前、「常会」を脱会させてもらった。多少、時代遅れの組織との印象はぬぐえなかった。
 


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