LANシステム構築費4.3億円?!

October 2, 2009 – 4:54 pm

消費者庁が現在の山王パークタワーに入居するのに要した入居関連費の内訳が「消費者庁高額家賃:移転でも6億円ムダ 思案の担当相」という毎日のニュース記事にでていた。この内訳のうち、LANシステム構築費が4.3億円となっていた。実に、この費用、入居費用のトータル(13億円)の33%を占める。LANシステムの構築って、こんなに高いのか?

毎日JPの記事で消費者庁の入居費用について書かれていた。以下、関連部分を抜粋:

同庁(消費者庁)が現在の山王パークタワー(東京都千代田区)に入居する際にかかった設備工事などの入居関連費が13億円に上ることが分かった。移転すれば備品の購入費などを除く6億円が無駄になるうえ、設備工事などに数億円の新規負担が必要になる。

同庁によると、入居関連費の内訳は▽電気、空調やセキュリティなどの内装設備工事5.3億円▽机、椅子、テレビなどの備品2.6億円▽LANシステム構築費4.3億円▽設備工事期間中の賃料7000万円▽引越し費用1000万円――となっている。

LANシステム構築費が、毎日JPの記事が正しければ、4.3億円となっている。一体どんなシステムを構築したのだろうか?と不思議に思ってしまった。LANシステムと称するものに含まれるものは何か知りたくなってしまう。

LANシステムにもピンからキリまである。小規模なものでは我が家のなかで構築したLANから始まって、数千人が働くオフィスに構築する大規模のLANまでさまざまだ。我が家のLANシステム、ルーター、ハブ、屋内のLANケーブル全てを合わせても数万円で収まる。数千人の大規模オフィスだって、いくら高くたって数千万円で収まるのではないか?私は通信設備構築の専門家ではないから間違っているのかもしれない。

こんな疑問に対しては、「このシステムは非常に大きなトラフィックがあり、そうしたなかで信頼性の高いシステムを構築する必要があるため、個人が構築するようなちゃちなLANシステムと一緒にされては困ります」といった類の返答があるに違いない。

消費者庁の職員数はどの程度?なのか、と消費者庁のHPで組織図を覗いてみた。職員の定員、200人の組織という。そんな大きな規模の組織ではないではない。オペレータとかそのほか、正規職員の定員に含まれない作業者をいれても、たかだか倍程度ではないか?中堅どころの会社の規模だ。

高信頼性のシステムを構築するため、我が家で使っているような数万円のルータなどではなく、非常に多重度の高い高信頼性のものが必要になるといったって、最近の相場からいったら、どんなに高くみつもっても、数千万円程度で、かたがつくはずではないだろうか?

どんな装置が含まれているのか詳細な費目を見てみたいものだ。

少なくとも、200人規模の会社でLANシステムを構築するのに4.3億円もの費用をかけていたら、その会社、経営が成り立たないのでは、と思うのは、私が素人だからだろうか?

一体、このLANシステム構築を請け負ったメーカー、業者はどこなのか、知りたいものだ。

消費者庁長官、福島みずほ大臣、この構築費が適正なものかどうか、引越しをするかどうか決断する前に、「消費者の目」で調査されたらいかがでしょう。

毎日JPの記事が間違っているか、私が間違っているかのどちらかであることを、納税者の立場から切に望む。


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