里谷多英選手すごかった。やはり金メダリストは違う
February 15, 2010 – 11:23 pmバンクーバーオリンピックが始まった。大会初日の女子モーグル、上村愛子が4位と「残念」な結果に終わった。しかし、女子モーグルに出場したのは上村選手だけではない。ゴールドメダリスト、里谷多英選手も出場しているのだ。転倒してしまったのは残念だが、里谷さんの滑りはすごかった。本当に感激した。
里谷選手の戦績はすごいのだ: 今回のオリンピックで、マスコミがほとんどとりあげなかった里谷選手。彼女のこれまでの戦績はすごい:
モーグル全日本選手権 1991年度から6連覇。リレハンメルオリンピック(1994年)以来、今回のバンクーバーオリンピックまで6回連続出場。長野(1998年)では金メダル、ソルトレイクシティオリンピックでは銅メダル。この前のトリノオリンピックでは15位、今回のバンクーバーでは決勝出場するが転倒。
なにしろ、金メダル、銅メダルと2つのメダルを獲得した、日本スキー界の女王ともいえる選手なのだ。
考えてみるがいい。日本で、冬季オリンピック出場選手といえば、里谷選手の右にでる選手はいないのである。今回の選手団団長・橋本聖子なんかと全く格が違う選手なのである。
里谷選手の滑りはすごかった: やはり里谷選手はゴールドメダリストだった。今回の決勝の滑り、本当に凄かった。テレビの前で、息を呑んだ。速やかったの一言につきる。彼女の極限を試す滑りをしてくれた。
転倒してしまい順位は18位に終わったとはいえ、自分の力を出し切る彼女の気迫には、甘ったるい最近の風潮を吹き飛ばす迫力を感じた。勇気をあたえてくれる滑りであった。
マスコミの偏向報道は目にあまる: これだけの選手でありながら、今大会、日本のマスコミは彼女を無視しているのでは、と思ったのは私だけか。日本のマスコミの偏った報道は目に余る。
他の競技を考えるといい。里谷選手ほどの戦績があるアスリートで、こうした扱いを受けた選手が他にいるのだろうか?マスコミの偏向報道にあきれてしまう。
結局、こうしたマスコミの姿勢が、実は、金メダル候補と言われてきた上村愛子選手を潰したのではないか。確かに上村選手の最近の成長、昨年、一昨年の戦績は注目に値する。マスコミは上村選手に「よい子」であることを強要した。そして、彼女は持つ力を十分に発揮できなかった。残念だ。
スポーツ報道をするマスコミは、まじめにスポーツをスポーツとしてとりあげるべきだ。
アスリートは芸能人ではないのだ。