「確定拠出年金制度」って成立するのかな?!

November 30, 2010 – 5:33 pm

10日ほど前の日経(11月22日付け( と思う))に「確定拠出年金、運用難に」という記事がでていた。そのリード文は以下:

 個人の運用次第で受給額が変わる確定拠出年金(日本版401k)の加入者のうち、運用を始めてから9月末までの通算利回りが1%に満たない人が93.7%に上っていることが格付け投資情報センター(R&I)の調査で分かった。・・・

右の表は、この日経記事に掲載されていたものだ。利回り1%未満が93.7%というのにも驚くが、もっと驚くのは0%未満が49.0%になっていること。将来の年金を夢見て積み立て「運用」したつもりでいたら、実は、元本をすら下回ってました、ということではないか。

確定拠出年金とは?: そもそも確定拠出年金とは何か?厚生労働省のサイトでの説明をみると以下のようになっている:

確定拠出年金は、拠出された掛け金が個人ごとに明確に区分され、掛け金とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される年金制度です。

・・・・ 平成13年10月に公的年金に上乗せされる部分における新たな選択肢として確定拠出年金が導入されました。

その特徴、私の理解では、加入者個々人が運用方法を指示することができ、拠出金(掛け金)は一定額まで(運用益も含めて)非課税になる。そして、給付される年金は掛け金の積み立て分とその運用益をあてる、というもので、従来の確定給付型とことなり、給付額は保証されない、というものだ。

少し乱暴な表現をすると、「年金用に積み立てる資金は税金をまけてやるから、自分で運用しなさい。上手に運用できれば、あなたの老後は明るくなりますよ」という制度のようだ。ただ、「運用リスクは自分で負いなさい」ということが付け加わる。

今や確定拠出年金は年金制度のひとつの柱: この確定拠出年金制度の加入者数は、厚生労働省の「確定拠出年金の施行状況について」をみると、平成22年8月末時点で、約360万人になっている。従来型の「確定給付年金」で退職後に支給を受ける会社員は約510万人であることを考えると、この確定拠出年金はこれに匹敵するものになってきている。

この確定拠出年金制度が始まって7年経ち、いまや我が国の年金制度の中心のひとつになったようだ。この制度は、いまや、年金システム全体のなかで重要な位置を占めるまでになっている。

ところが、冒頭で見たように、この制度のもとでは約半数の加入者にとって、運用利回りが元本割れになっているというのだ。素人目に見ても、制度自体の存続は危うい。在り方を考え直さねばならない。「加入者の責任のもとで運用」なんて建前をとなえていればいいというものではない。

怒れ、現役世代!

なんて煽って解決する問題じゃないしな・・・・。 年金問題は難しい

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