中国・四川大地震と「一人っ子政策」

May 27, 2008 – 1:22 pm

四川大地震の惨禍を通じて、中国の一般庶民のさまざまな生活の様子を知ることになった。今日のIHT(International Herald Tribune)の記事には考えさせられた。この記事は、「震災被害者の両親に対して、一人っ子政策適用を除外」といったものだ。中国にとって、人口増加問題は大きな課題だとは知っていたが、未だに「一人っ子政策」が続けられていることを、再認識することになった。

IHTの記事の一部を翻訳してみると、以下のようなものだ(正確には、原文を見て欲しい):

中国四川省の地方政府は月曜日、5月12日の震災で子供を失った両親に対し、一人っ子政策の対象から除外すると発表した。この発表は四川省の人口家族計画委員会によりされたもので、該当する両親は二人目の子供を持つことに、法的な許可が与えられる。

数千人の親達が、政府に対し多数の学校が地震で倒壊した理由を、公然と、問いただしている。この地震により一万人もの生徒たちが死亡したと推定されている。

中国では、人口増加を抑制するため、一人っ子政策が1979年に導入されている。被災者の親族、両親とか祖父母はこの政策の対象者である。四川省、特に大多数の少数民族が住む地域においては、これまでも、当局がこの政策に対して自由裁量をとることが認められてきた。地域によっては、第一子が女の子の場合、第二子を持つことが許されていたという例がある。

この政策のもとでは、地方政府は二人以上の子供を持つ夫婦に対し高額の反則金を徴収することができ、この政策に違反すると、無償教育を受ける権利などの特典が剥奪されることになる。

人口家族計画委員会の月曜日の発表では、合法的に誕生した子供を地震で失った両親に対し、非合法の子供が18歳未満の場合には、これを合法的な子供として登録できるものとする。震災で死亡した子供が、非合法である場合にはそのための反則金の徴収が免除される、といったものである。

私の理解では、この一人っ子政策は廃止されていたと考えていた。ところが、である。今回の震災で、本来、避難場所として確保されるような学校施設が倒壊してしまうなど、想像外の事態になっている。被災した生徒児童の親の悲しみは大変なものだ。それにしても、今回の地震で、これまで伝わらなかった中国の実情が少しではあるが国外に伝わるようになってきているように感じるのは、私一人の感想だろうか?

それにしても、日本のメディアは、これを伝えないのは何故だろう?大きな問題だと思うのだが・・・

参考:China’s one-child policy lifted for quake victims’ parents(IHT)

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