定額給付金をのし袋で支給!

March 6, 2009 – 10:03 am

昨日の日経夕刊(3月5日)の1面に「定額給付金、いざ市中へ」なる記事がでていた。物議を醸した定額給付金なるものがいよいよ「ばら撒かれる」という話だ。この定額給付金、配布方法をどのようにするか、いろいろ議論されていたが、全国で最初に支給を開始する青森県西目屋村では現金をのし袋に入れて配布するようだ。

日経夕刊の記事はつぎのようなもの:

総額二兆円規模の定額給付金の支給が5日午後、全国の先陣を切って青森県西目屋村と北海道西興部村で始まる。西目屋村では職員が現金をのし袋に詰めて、役場窓口での支給に備えた。 ・・・・

ご丁寧に祝儀袋をかざす村役場職員の写真がでている。なんか、暗い気分になってしまったのは私だけだろうか?

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のし袋とか祝儀袋というのはなんだ?: 定額給付金自体についても奇妙な感じを受けたのだが、もっとあきれたのは、これをのし袋あるいは祝儀袋に入れて配布するという感覚だ。

そもそも、「のし袋」とか「祝儀袋」というのはなんだろう。「のし袋」をGoogleで検索すると、「のしの由来」として次のように説明されている:

熨斗(のし)は「のしあわび」の略で、昔は鮑(あわび)の肉を薄く切り、火のしを使って平らにのばし、贈答品に添えていました。
のしあわびは、精神や清浄の象徴とされていました。
のしを用いるのは婚礼や一般お祝いのみで、弔事にはのしはつけません。

簡単にいうと、お祝いごとの贈答品に添えるもののようだ。ということは、村役場の職員、定額給付金をなにかの「お祝いごと」の贈答品として村民にくばるようだ。

何を祝っているのだろう?「今回、お上からおめぐみがでるので有難く頂戴しなさい」、有難い話だ。めでたい、めでたい、といったところだろう。

世界中が「100年に一度の危機」といっているときに、呑気に「お祝い」していていいのだろうか?

こんな感覚、まだ日本という国にあったのだと危機感を持つ話だ。


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