還暦から始める動的Webサイト構築:はじめに
May 29, 2008 – 3:34 pm我が自宅サーバ、昨年の10月に立ち上げて以来、はや8ヶ月が過ぎようとしている。自宅サーバを立ち上げる際、考えたことは、素人が、最低限の出費で、Webからの情報のみを頼りに、自前のサーバを立ち上げることができるかどうか試してみよということだった。なんとか、サーバの立ち上げに必要なOS、ツール類、そしてサーバ構築と運用に必要な知識は、全て、Webを通じて取得することができ、実際に、こうして自前のサイトから情報を発信することができた。そこで、もう一歩進めて、新たに自作のアプリケーションというか、サービスを開発してみようと思った。
今、コンピュータ好きな若者たちが、私の年代(今年、還暦を迎えるいわゆる団塊の世代)では、とても想像もできないレベルのシステムを構築し、Web上に公開している。このようなシステムの構築に必要な知識、そしてスキルはどのようなものか?私の年代の人間には、とてもたちうちできないしろものなのかと、ときどき、考える。
Webから全ての情報は得られる?:最近、Googleなどによる検索技術の発達により、Webを通じて、「あらゆる」情報を得ることができるという話を聞く。確かに、自前のサーバを自宅で立ち上げるための情報、「知識」を得ることはできた。果たして、さらに進めて、自作のアプリケーションを開発する能力をWeb上の情報「だけ」を頼りに得ることができるのか?これを知ることは、かなり興味深い、ある意味での「情報社会の実相を知る」実験になるのではないかと思うのだ。被験者は私自身だ。
私と計算機の付き合いは、もうかれこれ40年になる。私の知っている計算機の知識は、もはや「化石」のようなものだ。今の先端の計算機技術とは、似て非なるものというのが実際だろう。しかし、この「化石」のような知識をスタートに、Web上の「情報」だけをたよりに、どの程度のシステムが構築することができるのか?かなり興味深い実験ではないだろうか。この実験を通じて、Webから得られる情報に、欠けているものは何かを同定することも可能ではないかと思うのだ。
さて、何からスタートするか?何か新しいことといっても、スクラッチからスタートするのは得策ではない。このブログサイトは、WordPressで構築されている。このブログツールの基盤は、LAMPと呼ばれるものだ。
LAMPとは、Linux(OS)、Apache(Webサーバ)、MySQL(データベース)、PHP/Perl/Python(スクリプト言語)の頭文字をとった造語だという。LAMPは動的(ダイナミック)コンテンツを含むWebサイト構築によく用いられている構成のようだ。これを理解することから、我が「実験」をスタートすることにする。目標は、データベース、PHPを用いて、オリジナルな動的(ダイナミック)Webサイトの構築だ。まず、スクリプト言語PHPとデータベースMySQLを操つるスキルを獲得することから始めることにする。どのような動的Webサイトを構築するかは、その間に考えることにしよう。
妄想に近い計画:私自身の、「Webデザイナー」というか「プログラマー」への成長の記録を、このブログサイト上に、逐次、報告することにする。なんらかの、それなりの動的なWebサイトというかサービスが構築できたなら、「還暦から始める動的Webサイト構築」なんていう本も書けるのではないか。本を書くというのは冗談として、やれるところまでやってみようというところだ。
読者に一言ご注意: このサイト、読者は限られている。とはいうものの、これまでに書いたWebあるいはメールサーバの構築記録は、1日あたり10人程度の人が読んでいてくれるようだ。私の備忘録程度の記録でも、多少は参考になっているのかと想像する。これから、連載しようとするWebサイト構築記録は、あくまで私自身の経験を記録するものだ。できるだけ正確さを期すが、記述に誤りはあるかもしれない。できるだけ、参考にした資料(Webサイトなど)は正確に記す予定だ。我がサイト、特に、この連載記事を参考にする場合には、私が参考にした資料にたちかえり、妥当性を確認するようお願いしたい。
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