新聞の定期購読を再開
April 21, 2010 – 10:57 amしばらくやめていた新聞の定期購読を再開することにした。定期購読をやめたときの考えを「新聞のない生活」に書いている。これを読み返してみると、定期購読をやめたのが昨年の5月半ばだったので、丁度1年ぶりの定期購読の再開ということになる。この1年で、それなりに新聞のもつ役割を再確認した。
新聞の役割: この1年新聞の定期購読をやめてみて気づいた新聞の役割を、思いつくまま、書き留めてみた:
・生活のリズムを保つのに都合が良い:
朝起きて、玄関先に朝刊を取りにで、主だったニュースに目を通すというのは、それなりの生活のリズムを保つのに都合が良いようだ。年金生活に突入し、生活のリズムを保とうとするには、この程度の習慣的な行為が役にたつような気がする。
・世間の空気、流れを読むのに都合が良い:
Webから得るニュースとの違い、なんといっても新聞には事の軽重に沿ってレイアウトされた情報を得ることができる。個々のニュースに対する世間の(新聞社のかな?)注目度を一目で理解することができるといったところか。いわゆる世論の流れを理解するには都合が良い。
・個々のニュースに対する解説記事、特集記事が豊富:
個別のニュースに引き続き、解説記事、特集記事が組まれることが多い。ニュースの背景、見通しなど、経験を積んだプロジャーナリストの見解を知ることができる。結構、学ぶことは多い。
などなどといったところか。
Webからの「電子情報」が新聞を駆逐する? Webから得られる情報、こちらから情報を取得しよとアクティブに接する場合にはかなり有効。「紙」の新聞ではとても太刀打ちできない。一方、新聞を定期購読することにより得られる情報、これは読者が黙っていても「定期的」に運ばれてくる。全く違った意味がありそうな感じがする。
我が家で購読している新聞は、以前と同じく、日本経済新聞だ。日本経済新聞、最近、有料の「電子版」を販売することになった。定期購読の料金に1000円を加えると、この「電子版」も読むことができるという。我が家では、この「電子版」は契約しないことにした。
「電子版」を契約しないことにした理由は、まず、朝夕刊を合わせて購読する必要があるということだ。夕刊に求める速報性は、他のメディアで十分足りる。
次に、定期購読をやめてみた1年間の経験から、自宅で定期購読している「紙」の媒体と、Webを通じて読む「電子情報」とは、全く役割が違うのではないのか、という印象を受けたからだ。
日経の「電子版」の行く末、新聞の未来を占う意味で興味深い。有料の「電子版」は、私の予想では、成功しないのではないかと思う。「紙」が「電子」にとり変わることができないと思うからだ。
さて、どうなるだろう。