気になったニュース: 日本勢の原発ビジネス、大きな岐路に
December 4, 2018 – 6:11 pm日経電子版(12月4日付)に「日本勢の原発ビジネス、大きな岐路に」と題する記事がでていた。三菱重工業がトルコの原子力発電所の建設断念(「トルコ原発、建設断念へ 三菱重工など官民連合」)の動きを受けたニュースだ。
記事の副題は「残る英プロジェクトも先行き不透明」となっている。
この日経記事のリード文は以下(転載):
官民で受注を狙っていたトルコの原子力発電所の建設断念が避けられなくなったことで、日本の原発ビジネスの行方の不透明さが一段と増した。現在、日本勢が参画している原発輸出プロジェクトは日立製作所が英国中部で計画している案件のみとなった。国内での新設案件はゼロで、長年培ってきた技術の維持にも暗雲が垂れこめている。
今さら何を、と思ってしまう。
7年半前の福島第一事故の惨劇を経験しながら国外に原発を新設しようなんていうのは無理だし、無責任というのが正直な感想だ。
原発は高価でリスクの高いエネルギー源というのは、今や、常識。
福島第一事故を経験して以来、厳しい安全基準を科すことで原子力の延命を図ろうとしてきたのだが、これにより、原発の新増設のコストはとてもペイできないものまで膨らんでしまった。原発から撤退するのに越したことはない。東芝の二の舞は避けるべきだ。
国内での原発の新増設が無理ということで、国外で原発を建設しようとするのは虫が良すぎると思うのは、私の無責任な感想なのだろうか?
国民生活への影響をさけながら、いかに脱原発を進めるか、いかにソフトランディングするか、というのが、今考えねばならない最も重要なことなのではと思う次第。