気になったニュース:75歳以上医療費、年収200万円から2割負担

December 10, 2020 – 5:23 pm

今朝の日経(12/10付朝刊)に表記の記事がでていた。この問題、昨年から議論されていたものだが、いよいよ「決着」したようだ。私の場合、現在の2割負担が75歳になっても継続されるということになる。

以下、日経記事(「75歳以上医療費、年収200万円から2割負担 -22年10月に導入-」)のリード文を転載:

菅義偉首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は9日夜、都内で会談した。75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる対象を年収200万円以上にすると合意した。2022年10月から実施する。22年に「団塊の世代」が75歳以上になり始めるため現役世代の負担を軽減する。


記事内容に違和感を感じるのは、こんな生活の根幹にかかわる話を自民党と公明党のボス交で決着が図られるというところ。ワイドショーの解説によれば、次の衆院選の広島3区に公明党の幹部候補者が出馬の取引というのだから嫌になってしまう。

今回の負担増、我々「団塊の世代」を対象に2割負担が適用されるということだけではなく、1割負担の一部の高齢者についても2割負担となるというところが気になる。これだと、我々「団塊の世代」の存在が、「現役」と「後期高齢者」の両世代の負担増の原因とされる。

現在の「後期高齢者」世代については、ある日(2022年10月)突然、病院窓口で医療費の支払いが2倍になる。「老人たち」はかなり驚くに違いない。医療費が2倍になると、厚労省の思惑通り、高齢者の病院通いが少なくなるのではとは思う。

が、しかし、「老人たち」が病院通いすることにより、なんとか支えられているのが日本の医療の現実ではないか。

今回のコロナ騒ぎのなか、病院での感染が怖くて(「老人たち」の)病院通いの回数が減ったため、病院経営が立ち行かなくなったという事実があるのではないか。コロナ騒ぎが収まったころには、新たに、医療費負担2倍により、経営が立ち行かなくなる病院がでてくるのではないか、と思ったりする。
  


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