75歳以上の医療費窓口負担について

November 1, 2020 – 11:01 am

昨年のちょうど今頃、「気になったニュース: 75歳以上の医療費自己負担が2割負担に!!」を書いた。72歳の年金生活者の私にとっては、1割負担のままだとありがたいが、我が国の健康保険システムを考えると、2割負担も止むを得ないのかな、と思ったりしているところだ。

この議論、いよいよ結論を出す時期がせまってきているようだ。昨日の日経朝刊(10/31付け)に「75歳以上の医療費負担引き上げ、2割対象巡り溝 -経団連、低所得者以外/医師会は受診控え懸念ー」という記事がでていた。

記事のリード文を以下に、そして値上げ賛成派と反対派の主張をまとめた図のコピーを右掲しておいた(ともに転載)。

75歳以上の医療費窓口負担を2割に引き上げる範囲を巡る議論が本格的に始まった。経済界や自民党の財政再建推進本部の小委員会は低所得者を除く全員を対象とするよう主張する。厚生労働省や日本医師会は受診控えを懸念し、所得が比較的高い層に限る案を検討する。隔たりは大きく、年末の最終決定に向けた調整は難航しそうだ。


日経記事を読む限り、大勢は患者の負担を増やす方向にあるようだ。

厚労省、日本医師会は、負担割合を大きくすることが高齢者の受診控えを増やすことにつながり危険とし、負担増の対象者を絞ることを主張している。

高齢者の医療費問題は窓口負担割合の議論は、「高額療養費制度」とセットで考えるべきではないかと考えている。

この半年間近く、病院通いが多くなって医療費負担が大きくなっているが、ひと月の負担額上限を決めている「高額療養費制度」により随分助けられた。

窓口負担割合を2割にすることで「不要」な受診を抑制し、本当に必要な受診、治療を「高額療養費」制度で助けるという仕組みでも良いのではないかと思う。私の個人的な経験実感。

高額療養費制度についての個人的な経験について、「70代年金生活で高額療養費制度でお世話になる」で議論している。
  


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