「国保・高額療養費支給決定通知書」で考えたこと

January 4, 2021 – 2:30 pm

昨年の6月以降、悪性リンパ腫治療のため、病院通いが多くなり、医療費負担がそれなりになってきた。健康保険、なかでも「高額療養費制度」という仕組みが本当に有難く思えてくる。

月々の医療費の支払い(負担額)が定められた「高額療養費」を超えると、3か月後には、町役場が「国民健康保険高額療養費 支給決定 通知書」で窓口支払いの超過分が銀行口座に振込まれることを知らせてくれる。

昨年の暮れ、9月の「高額療養費 支給決定 通知書」を受け取ったが、この4か月間に受け取った「支給決定通知書」をながめて、私のような年金生活者にとって、高額療養費制度が本当に有難い仕組みであることを痛感した。

「支給決定通知書」に記載されていた医療費などを纏めて、医療費支払いについて考えてみた。

4か月間の医療費を纏めると以下になる:

診療月 種別 費用額(円) 2割負担(円) 限度額
6月 外来 297,650 59,530 18,000
7月 入院 1,710,150 342,030 57,600
8月 外来 597,120 119,442 18,000
9月 外来 625,240 125,048 18,000
 計 -- 3,230,250 646,050 111,600

ここで、「費用額」は医療費、「2割負担」は70歳以上の一般区分の負担で高額療養制度がない場合の窓口支払い額相当分、限度額は外来、入院の別に対応するひと月あたりの支払い限度(上限)額である。

この表に見られるように、ここ4か月間の医療費はトータルで3,230,250円になっているが、このうち、患者である私が負担したのは111,600円で、医療費の約3.5%で医療費の大部分、96.5%は国民健康保険から支払われている。

高額療養制度がないと、私のような70歳超の一般区分の患者の窓口負担は2割で4か月分の負担の合計は646.050円になる。70歳以上の高齢者が高額療養制度の仕組みのもとで手厚い補助を受けていることが理解できる。

因みに、70歳未満65歳超の高齢者(一般的な年金生活者)についてみると、高額療養制度において外来/入院の区別なく限度額は一律57,600円となるので、4か月の負担合計は230,000円になる。

変な表現になるが70歳になる前に大病を患うと医療費の負担は大きくなるので気をつけたい。
  


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