日本の原発地図
March 8, 2021 – 5:32 am日経産業新聞の特集記事「原発技術 2030年の崖」のまとめが日経電子版(2021/3/7付け)に掲載されていた。
このまとめのなかに、右掲した「日本の原発地図」があった。この図、資源エネルギー庁の資料をもとに、今年の1月18日時点での状況を日経産業新聞がまとめたもの。我が国の現時点での原発の状況を把握するのに便利なものと思った。アップしておいた。
記事のリード文は以下(転載):
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故からまもなく10年を迎えます。国民の原発に対する信頼が崩れた結果、原発の再稼働は進まず、原発新増設やリプレース(建て替え)の議論も滞っています。政府が2050年までに温暖化ガス排出実質ゼロを実現するとした目標では、原発をこれからどう位置づけ直すかが焦点のひとつです。
リード文にあるように、日本の原子力は、10年前の東日本大震災で壊滅。我が国では、いまだ、日本のエネルギー政策のなかに、どう原子力を位置づけるべきか明らかになっていない。
私自身、原子力関連研究機関でお世話になったこともあり、こうした状況は本当に残念だ。しかし、「限りなく安全」としていた原子力が、実際には、大きな事故をおこしてしまったことを考えると、日本の基幹エネルギーを原子力に委ねるというのには躊躇せざるを得ない。
今後のエネルギは、太陽光電池、風力発電といった「再生エネルギー」をベースとすべきと考えるが、まだまだ課題は多い。
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