年間100兆円を使うシニア消費者!?

December 10, 2012 – 12:55 am

日曜にはコンビニで日経を買う。
今日の日経(12/10朝刊)に興味深い記事がでていた。
「シニア世代」が年間100兆円のお金を使う消費者だというのだ。これは、特集記事「シニアが拓く」のなかにある一節だ。こんなに凄いのかとあらためて感心してしまった。
この記事には、年金世代の消費実態について興味深いデータがいろいろ書いてある。
メモしておいた。

高齢夫婦世帯の支出総額は、全勤労世帯の7掛けだそうだ。データのソースは総務省のもののようだ。記事では、次のように紹介されている:

総務省の家計調査によると、無職の高齢夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の支出総額は平均で月26万5千円と、全勤労世帯平均の「7掛け」にとどまる。

金融資産の6割を握っているのは60歳以上: このセリフよく聞く話。しかし、高齢者世帯はみんな豊かなのか?どうもそうではなさそうだ。

記事ではつぎのようになっている:

1,500兆円にのぼる個人金融資産の6割を60歳以上が握る。ただ、金融広報中央委員会の調査では60歳以上の4分の1は金融資産ゼロ。3千万円以上を保有する16%が平均額を約1,500万円に押し上げる。「豊かなシニア」は少数派だ。

シニア世代のなかの格差はかなりのものという。

大部分が年金を命綱にして生きているわけだ。こんな状態で「ハイパーインフレ」にでもなれば大変な事態だ。年金生活者は即死してしまう。金融緩和はいいけど、インフレを当然とするような流れにだけはなってほしくない。

年金生活者世帯の消費実態: 公的年金の支給総額、年金生活者の収入は、

ニッセイ基礎研究所によると、2か月に1回の公的年金の支給総額は約8兆円。

だという。

このデータ、8兆円/2か月ということなのか? だとすると、公的年金の支給総額は、年間で、48兆円に上るということになる。

この年金の受給をベースにして高齢者世帯の生活が成り立っているのだが、この記事によれば、高齢者世帯の消費支出額は次のようになっているらしい

世帯主が65歳以上の高齢者世帯では世帯人員1人当たりの支出額は年間129万4千円と、全世帯平均を10万円近く上回る。世帯主が60歳以上でみれば、年間の消費支出額は11年に100兆円を突破し、個人消費の全体の4割を占めるまでになった。

100兆円突破だって!

この金額もすごいが、これ以上に、これが個人消費の全体の4割になっているというのには驚いてしまう。

こんな状態がずっと続くわけがない。われわれの年金受給額を減らすことなく、現役世代の収入、そして消費を増やす道はないものか?

現役世代の収入が増えないと、我々年金生活者の肩身が狭い。


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