太陽光発電で我が家のエネルギー自給は可能?

March 3, 2008 – 1:39 pm

近所のご主人から、光熱費の支出が月1万円以下に収まっているとの話を聞いた。いま話題のオール電化にしているとのことだ。このお家、2世帯住宅で、家族は5人の世帯だ。我が家に比べて、光熱費は高いはずなのに、どういうことだろうと不思議に思っていた。3年前くらいに新築され、断熱性の高いお家だからなのかなと思っていた。最近、このお家の屋根にシャープの太陽光発電用パネルが取り付けてあるのに気がついた。どうやら、光熱費の安い秘密は、太陽光発電にあるらしい。

太陽光発電の仕組み、5年くらい前、我が家でも導入しようかと考えたことがある。我が家を建てたハウスメーカ(旭化成へーベルハウス)に、太陽光発電システムを我が家に取り付けると、 どの程度の費用が発生するか、見積もりを頼んだことがある。しかし、営業曰く、「太陽光発電はペイしません」と、まじめに見積もりすらしてくれなかった。太陽光発電用機器の購入・設置費用を取り返すのに数十年かかるので意味が無いとの話だ。

それから、わずか数年しかたっていないのだが、地球温暖化問題などから、かなり状況は変わってきたと感じる。そこで、あらためて、へーベルハウスのHPを覗いて見ると、当時なかった「太陽光発電システム」を説明したページ(ここ)がある。そこには、以下のように記述されている;

屋根や屋上に設置した太陽電池モジュールによって、太陽エネルギーを住まいの電気として活かすのが太陽光発電です。日中は余剰電力を電力会社に売電し、夜の電力不足分を電力会社から買電するという仕組みです。太陽電池モジュールの枚数によっては、売電量と買電量を±0に近づけることも可能です。ただし、太陽光発電システムの設置には、屋根や屋上に大きなスペースが必要なため、設置に関しては事前に確認することが必要です。

家族4人の平均消費電力量(実績)が、6,118kWhに対し、戸建住宅で標準的な3.0kWシステムを採用した場合、太陽光発電の年間予測発電量2,933kWh。年間予測発電量の約50%が太陽光発電でまかなえる。電気代に換算すると、1kWh25円の場合約7.5万円の節約

このHPの説明。あまり積極的に太陽光発電システムを薦めているようには見受けられない。5年前に私が聞いた話のトーンと余り変わっていないのだ。地球温暖化問題のたかまりから、一応、話題の太陽光発電には触れておきました、という程度で、本心は「余りお勧めいたしません」ということのようだ。

しかし、冒頭に書いたご近所の話。光熱費トータルで1万円を切っているという。我が家の光熱費の支出を調べてみると、昨年実績で、電気、161,817円、ガス(LPガス)、105,410円で、267,200円になっている。これに、冬季の暖房用灯油を加えると約30万円になる。実に、20万円くらいの節約になっている。それに対し、へーベルハウスの説明では、7万5千円の(電気代)節約ということだ。この違いは、どこからくるのだろう?素朴な疑問が湧く。

さて、今話題の地球環境問題を別にしても、最近の石油の値上がりは凄い。どこまで石油が値上がりするか検討がつかないというのが実感だ。暖房用に使っている灯油の価格、昨年に比べると2倍を超えている。かなり痛手だ。電力料金も少しずつ値上げされている。灯油のように2倍を超えることだってあるかもしれない。ご近所さんのように、光熱費を大幅に低減できるということになれば、こうしたエネルギー価格高騰問題を緩和することになるかもしれない。少し、詳細に考えてみることに意味があるのかもしれない。

太陽光発電を導入しようとすると、かならず突き当たるのがシステムの購入・設置費用がかなりの額に上るということだ。「地球温暖化問題に取り組もう」というスローガンに乗って、太陽光発電システムを導入するほど経済的余裕があるわけではない。十数年で採算が合うというのであれば、エネルギー価格変動のリスクを考えるとかなり意味がある。我が家のエネルギー自給率を高め、自立した生活を営なむことだって夢ではない。

とにもかくにも、太陽光発電システムという高価なシステムを我が家に導入するには、十分な情報を持ち合わせていない。できるだけの情報を集めて、我が家の実態と照らし合わせて、効果を検討することが必要だ。しばらくの間、このブログ上で、太陽光発電システム導入の可否を検討することにしよう。


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