禁煙治療 6週間を経過

June 21, 2011 – 12:38 am

今日、禁煙治療のために病院に行ってきた。治療の開始以来、6週間が経過したところだ。
「診察」していただいたお医者さんから、禁煙について、いろいろ教えてもらった。私が始めて聞いた話もあった。
禁煙治療進行状況とともに、お医者さんからの聞いた「貴重な」話をメモしておいた。

治療開始から6週間経過: 治療開始以来6週間が経過したところだ。

治療に処方されている「ニコチンパッチ」は、前回に書いたように、全部で8週間にわたって使うことになっている。最初の4週間は貼付薬の面積が30cm2、次の2週目が20cm2、そして最後の2週間は10cm2と少なくなる。

6週間が経過して、最小面積10cm2のパッチになったところだ。今日は、「治療も最終段階に突入しました」とのノリで、「勇んで」診察室に入り、お医者さんの診断を受けた。

何週間禁煙したら成功?: 「どれくらいの期間禁煙が継続したら成功と言えますか?」と聞いてみた。6ヶ月間禁煙を継続できたら禁煙成功との話をどこかで聞いたことがあった。お医者さんに、このあたりを確かめてみたかったのだ。

我が、お医者さんの回答は意外なもの。「禁煙した期間が長いとか短いとかではないですね」とのこと。我が主治医の禁煙が成功したといえるためには、「タバコの煙というかニオイを不快に感じるようになったか、どうか」とのこと。

タバコの煙は人間にとって「毒物」であり、正常な感覚では、これを忌み嫌うものだという。こういう感覚を持つようになって初めて「禁煙」が成功したことになるという。タバコの香りを、「かぐわしい」なんて感覚を持つような段階では、とてもとてもってことのようだ。

タバコの「薬物依存性」は覚せい剤よりすごい: 「覚せい剤をやめれるかどうかは、意思が強いかどうかではない。最初にやるやるかどうかだ。やったら、もう終わりだ」なんて話を聞いたことがある。
 
お医者さんに、このあたりのことを聞いてみた。タバコの持つ依存性の強さと、覚せい剤のそれとはどの程度の違いがありますか?と質問してみたのだ。

お医者さんの返答に驚いた。

「タバコの薬物依存性は覚せい剤の依存性より強い」というのだ。いろいろタバコを吸ってから「脳への刺激」にいたる時間が覚醒剤を注射するよりずっと速いとか、いろいろな話を聞かせていただいたが、わが方の記憶に残ったのは、依存性という面では、覚せい剤よりタバコのほうが強い、といことだ。

覚せい剤の持つ健康にたいする影響の大きさはタバコよりずっと大きいのは事実であるが、「依存性」はタバコのほうが大きいというのだ。禁煙の成功は、覚せい剤中毒より回復が難しいということになる。大変なことだ。

その他のお話: 禁煙外来の私の先生に、「何が専門なんですか?」なんて失礼な質問をしてみた。いろいろ話を聞いていると、どうも、いわゆる内科とか外科といったお医者さんではなく、なにか臨床心理士とか、その類の先生という感じがしたからだ。

私の先生の専門は「呼吸器科」なのだという。なるほど、と思った。呼吸器の疾病を予防するには、禁煙治療を抜きには考えられないとの判断をされたようだ。

脳科学とか、心理学とか、多方面にわたる知識が、この「禁煙治療」には必要に違いない。いわゆる呼吸器系の医学知識だけでは対処できない、と思うのだ。いろいろ話を聞いてみると、我が先生、病院の位置するT県における禁煙治療のパイオニアともいえるかたのようだ。

ある意味、我がお医者さんの情熱とタフさに感心してしまった次第。

患者の私、これでやめられなかったら、恥ずかしい!

かなりプレッシャーを感じたところだ。大変なことになったぞ!


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