学習塾に成績保証制度が導入される?
February 17, 2009 – 1:14 pm今日の日経(朝刊)に「学習塾大手、授業料下げ・少子化や節約志向・生徒獲得競争が激化」なる見出しで、これまで聖域と思われていた教育産業にも、少子化、家計節約の影響が現れてきたという記事がでていた。この記事のなかで、特に注目したのは、「成績保証制度」を導入する学習塾まで現れたという話だ。
日経の記事: 記事のリード文では、(以下、引用)
大手学習塾チェーンが相次ぎ授業料を下げ始めた。「佐鳴予備校」を運営するさなる(東京・新宿)は今春から授業料などを二‐五割下げ、「城南予備校」の城南進学研究社は成績が伸びなければ授業料を免除する制度を導入した。少子化で児童や生徒の獲得競争が激化しているうえ、節約のため教育支出を抑えようとする家計の需要を取り込む。
となっている。
「城南進学研究社」の成績保証制度については、
首都圏で六十二の個別指導塾を持つ城南進学研究社は中学生向けに「成績保証制度」を導入。直前の学校の定期試験で五十四点以下の生徒は一年以内に二十五点以上の上乗せを保証し、試験が五十五点以上なら同八十点以上の達成を保証する。
保証点に到達できなければその後、四ヶ月間の授業料を免除する。免除額は一科目あたり十一万円六千円‐十八万四千円。
となっている。この「城南進学研究社」のHPを覗いてみると、この「成績保証制度」は昨年11月1日からスタートしたもののようだ。この制度、「中学生の生徒獲得に注力」するため導入したもので、「当面の間、公立中学生を対象」とするとなっている。
成績保証制度、かなり思い切った策だな: この「城南進学研究社」の成績保証制度、ひとつは最近の少子化の影響で学習塾もこれくらいの思い切った策をとらないと経営が成り立たないということになってきているということだろう。
それにしても「54点以下の生徒は一年以内で25点以上、55点以上の場合には80点以上の達成を保証」というのは、随分、思い切った話だと感じる。逆に言えば、中学生レベルの学習内容だったら、ちょっと指導を工夫するだけで、この程度の成績を残すことが可能ということなのかもしれない。
塾独自のノウハウを持っているということなのかもしれないが・・・。
単に、定期試験のスコアが上昇するということではなく、真の学力が向上するということだといいのだが、というのが私の感想だ。