武田徹著「原発報道とメディア」を読んでみた
October 10, 2011 – 3:04 pm近所の公営図書館で「大震災と福島第一原発事故」関連図書のコーナーで見つけたのが本書、「原発報道とメディア」だ。ひととおり読んでみた。表題から期待したのは、今回の原発事故に対するメディアの対応について、さまざまな事例を紹介するとともに、その問題点を指摘しているのかもしれない、といったものであった。実際には、むしろ、著者のジャーナリズム観、ありかたを議論したものになっている。
読後感をひとことでまとめると、3月11日を経験し、「事実」を「報道」するジャーナリストとしての立ち位置をどこに求めるのかを率直に模索する姿を、著者の議論のなかに見たように感じた、といったところだろう。 (続きを読む)