NTTドコモの新料金プラン適用効果を考えてみた

June 17, 2019 – 10:51 am

6月からNTTドコモに新料金体系が導入された。この料金体系で契約すると、従来より3~4割安くなると宣伝されている。

NTTドコモへの支払いが通信費の大部分を占める我が家にとっては、ドコモの新料金導入は、いいニュースだ。この新料金体系を適用すると、具体的に、我が家の通信費がどの程度安くなるのか試算してみた。

試算の結果、2年しばりの契約が終了する来年4月まではこのままの契約を続けるべきだが、それ以降は新料金体系のもとで契約しなおすのが良さそうだ。来年4月以降に新料金を適用すると、宣伝されているとおり、4割程度は安くなるようだ。

ただ、現在可能なスマホ端末の機種変更による費用については別途考える必要はある。端末代金の割引き分がなくなるので、いままでのように2年間に一度の頻度で機種変更を繰り返すと、その効果は相殺されてしまう。注意が必要だ。

我が家の通信費の現状
先月5月のNTTファイナンスへの支払いは、27,774円だった。この支払いには、家族3人の通信費の全てが含まれている。このうち、NTTドコモへの支払い(消費税を除く)は24,117円になっている。

NTTドコモ分の内訳は以下のとおり:

ひかり回線(ドコモ)使用料 5,400円
スマホ通信料等(3台分)計  18,717円
(基本使用料) (3,660円)
(パケット(30GB)定額使用料) (13,500円)
(シェアオプション定額料) (1,000円)
(SPモード使用料) (900円)
(dマガジン使用料) (400円)
(端末代金分割支払金) (9,160円)
(ドコモ光セット割) (-2,500円)
(ずっとドコモ割) (-600円)
(月々サポート適用額) (-7,209円
(通話料) (400円)

なお、NTTファイナンスへの支払い27,774円から上記のNTTドコモ分との差額はNTT東日本(固定電話料金)1,777円とNTTドコモ分の消費税1,772円。

新旧の料金プランの違いを纏めると以下のようになる:

  • 基本料金がギガホとギガライトの2種類
  • 家族間でパケットデータ量をシェアする仕組みはなくなり、契約は個人毎になる
  • 基本料金には音声通話分は0円となる。音声通話の料金は完全な従量制に加え、かけ放題とライトのふたつのオプションが準備されている
  • 家族間の音声通話は従来どおり無料
  • 光回線(ドコモ光)契約時の割引はギガホ契約者に対して1,000円、ギガライト契約者に対してはパケットデータの使用料ことなる。
  • 家族が3人以上で一括契約すると、「家族割引」として、ひとりあたり1000円の割引(家族が3人だと、3,000円の割引となる)

利用実績に基づき、新料金プランで料金を試算
3人家族の我が家、これまでの利用実績に基づき、ギガホを1契約、ギガライトを2契約ということにする。ギガライトでは、パケットデータ量は2回線とも1GB以下とした。2回線分のデータ通信は自宅のWiFiを使用するのでこれで十分と考えられる。

音声通話については1回線分のみライトオプションをつけることにする。

料金を試算すると税別で15,040円となる。その内訳は以下;

回線ー1
(ギガホ)
回線ー2
(ギガライト)
回線ー3
(ギガライト)
 計 
光回線使用料  – 5,400円
基本使用料 6,980円 2,980円 2,980円 12,940円
かけ放題オプション
ライトオプション  – 700円 700円
光回線割引き -1,000円 -1000円
家族割引き -1,000円 -1,000円 -1,000円 -3,000円
15,040円

単純に比較すると、毎月のNTTドコモへの支払いが27,714円は15,040円になる。かなり低減されることが分かる。

ここで忘れてはならないのは、現在の支払いには「端末代金の分割支払い金」が含まれていること、それに対応して「月々サポート適用」という割引をうけていることだ。昨年の3月に、家族3人そろってiPhone8に機種変更し、それから2年間にわたり、「割引き」された「端末代金」を分割支払いしている。この支払、我が家全体で、ひと月、1,951円(9,160円-7,209円)になっている。これを除くと、NTTドコモへの支払いは25,763円ということになる。

この支払分を除くと、(来年4月以降は)現在の25,763円の支払いが15,040円に低減されることになる。新料金プランとして宣伝されているように、ほぼ4割(NTTドコモへの支払い分が)安くなる。

ただ、現在可能なスマホ端末の機種変更による費用については別途考える必要はある。端末代金の割引き分がなくなるので、いままでのように2年間に一度の頻度で機種変更を繰り返すと、その効果は相殺されてしまう。注意が必要だ


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