パリの縦列駐車
February 25, 2009 – 11:36 am2月23日の日経(夕刊)の「ところ変われば」という連載コラムに、私にとって、それなりに懐かしい記事がでていた。「パリの街角では後方や前方の車にぶつかりながらの縦列駐車(バンパー・トゥ・バンパー)が今も一般的」という話だ。
日経の記事では、パリの車(駐車)事情について次のように紹介している;
老若男女を問わず、パリっ子は縦列駐車がうまい。車の長さほどしかないスペースでも、根気よく切り返しを続けてぐいぐいととめる。とはいえ近くで見てみると、駐車時には前後の車に接触するまで前進・更新を繰り返している。
・・・・東京都区部の二割ほどしかない面積に二百万人超が居住するパリは、人口密度はもとより“車両密度”も東京よりはるかに込んでいる。駐車事情もしかり。「スキあらば」の心構えがないと、いつまでたっても駐車できない。
・・・・パリ市は居住者に「路上駐車許可証」を発行しており、同許可証の保有者は、週数ユーロ(数百円)で路上に止め続けることができる。
私の経験: もう25年も昔のことになってしまったが、3年間ほど、パリに住んでいたことがある。この日経の記事、実に懐かしい。「パリっ子は縦列駐車がうまい」と紹介されているが、パリっ子でなくても、数ヶ月も住めば、誰でも縦列駐車がうまくなる。私でもできたのだから。なにしろ、駐車しようとするスペースが足らなければ、押しのければいいということだ。
とはいうものの、押しのけようとする車に人間が乗っているときは遠慮すべきだ。一度、誰も乗っていないと思っていた車を、いつもの調子で押しのけようとしたら、人が乗っていたことがある。大変なトラブルになってしまった。
路上駐車を続けるには盗難の危険を覚悟: 「路上駐車許可証」の発行という話は私の住んでいたときはなかったと思う(定かではないが)。私の場合、ビルの地下にある駐車場を借りていた。きちんとした専用の駐車場を持たないで路上駐車を続けるというのは、よっぽどポンコツの車以外はないのではと思う。車の盗難が頻繁におきるからだ。専用の駐車場のなかでも、鍵つきの囲いを作って車を停める人がいる。高級車では一般的だ。
私自身、購入して10日も経たない車が盗難にあったことがある。わずか2時間の路上駐車の間に、我がBMWが跡形もなくなったのだ。25年前に比べて、パリの治安が特段に良くなったとは思えないのだが・・・・。
まとまりのつかない話を書いてしまった。ま、懐かしい話ということで。