パリ旅行印象記 ―はじめに―
January 24, 2013 – 11:26 am 年末から年初めの3週間パリに行ってきた。
30年前、3年ほど仕事でパリに住んでいた。帰国して以来、4,5日間の滞在はあったが、今回の旅行のように3週間という長期の滞在ははじめてだった。今回、滞在を通じて、30年前のパリのことを思い出すとともに、パリ自体が大きく変化したことに気づかされた。
今回の旅行のなかで得たパリでの印象を忘れないうちにメモしておくことにした。「印象記」というほど系統だったものではないが、気の付いたことを思いつくまま、何回かにわけて、書き連ねることにした。
今回は、パリ旅行をするにいたったいきさつ、30年前のパリのときの思い出話しなどについて簡単に記しておいた。
パリにでかけることにしたのは、9月半ばころだ。なんのことはない、年末から年始にかけて往復で10万円でパリに行けることがわかったこと、そして、妻の友達の息子が年末から年初にかけて旅行にでかけ、彼のアパートをその期間、われわれに提供してくれるとの話があったからだ。
私の大学生の娘が、ちょうど11月で20歳になり成人となった。我が家族にとっては、大きな区切りである。その区切りを記念して、どこかに家族旅行にでかけたいな、なんて思っていたところだ。実にいいタイミングであった。これが最初で最後の家族3人そろっての海外旅行になるのかもしれない、なんて思ったりした。
フランス国内を車で旅するとか、いろいろなことを考えてみたが、思い立ってから2か月は、あっという間にすぎてしまい、大した計画もしないまま出発することになってしまった。結局、3週間にもわたって、パリ市内ですごすという、なんともしまらない旅行になってしまった。そのこともあり、今回は、30年前に住んでいたパリの生活を思い出すとともに、その間の変化に気づく旅行になったように思う。
30年前のパリでの生活: 30年前、ある国際機関で働いていたことがある。その当時の同僚とは、ほとんど音信も途絶えてしまっていたのだが、親しくした同僚が、今もパリに住んでいることがわかった。突然で迷惑ではないかと思ったのではあるが、懐かしさもあり、今回の旅行をするなかで、ちょっとだけ会ってみたいと連絡してみた。
彼は、連絡を受けると、親切にも自宅に招待してくれ、30年前の思い出話に花を咲かすことができた。そのとき、彼が準備してくれたのが、冒頭の写真である。
この写真、当時の同僚と一緒に取った集合写真である。もう30年もたったこともあり差し支えないだろうということで、このブログ上にアップした。この写真で、最前列の「東洋人」が私である。われながら、若かった、なんて思ってしまう。
写真をみると、なんとも、30年前、80年代を感じてしまう。
この写真を通じ当時のことがあざやかに思い出された。写真のなかの何人かは、すでに亡くなったという、また、私がこの組織を離れたあと、各人各様の人生があったことも知った。30年という長い月日を感じた次第だ。
次回から、思うまま、パリの印象を綴っていくことにする。