宮坂昌之著「免疫力を強くする」を読んでみた

July 17, 2020 – 9:46 am

新型コロナウィルスの蔓延により、ワクチン開発、ヒトの免疫機構について関心が高まっている。

ただ、この話題、素人にとっては非常に複雑で、理解しようにもとっかかりを得ることが難しい。「自然免疫機構」、「獲得免疫機構」、「抗原」、「抗体」といった数多くの関連用語が飛び交うが、これらがどのような役割をもち、相互にどのような関係を持つのか、門外漢の私にとっては、正直なところ闇のなかだった。

コロナ騒ぎのなかで免疫学の専門家のひとりとして著者はさまざまな見解を述べている。これらの見解に触れ、信頼に足るものではないかとの印象を持った。素人向けに、免疫学の解説本を出版されていることも知った。

本書はこうした解説本のひとつとして、最近出版されたものだ。

一読して、扱っている内容自体が難しいため、とても「平易」に理解できるとは言えないが、ワクチンとか免疫の仕組みを理解するうえでとっかりになるものとの印象を持った。

ワクチン、免疫といった話題を解説する素人向け入門書として、おすすめの一つではと思う。

ただ、タイトル「免疫力を強くする」から、本書をいわゆるハウツー本の一種と誤解してはならない。著者は、最強の「免疫力」強化の方法はワクチンの接種にあると主張し、本書全体を通じ、ワクチンがわれわれの免疫機構をどのように誘導・活性化させるかについて解説している。

そのうえで、免疫力の強化法について以下のようにまとめる:

まとめると、免疫学者である私が推薦する免疫力を高める方法は、個人の年齢や生活環境などを考慮して、科学的なエビデンスがあり確実な予防効果があるワクチンを接種するとともに、不必要な抗菌薬などの使用を控えて良好な腸内環境を整える。そして、暴飲暴食を控えて、寒すぎず暖かすぎずの環境の中で節度ある生活をして、毎日、適度な運動をする。(p.276)

ハウツー本として本書を手にすると、期待はずれになること間違いない。
 

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